ブランド立ち上げの方法

【アパレル未経験者必見!】アパレルブランドをゼロから1年で立ち上げる流れとは?

よしみ
よしみ
こんにちは!現役でアパレルデザイナーをしながら、アパレル未経験者のアパレルブランド立ち上げサポートをデザイン~服作成、集客まで トータルでサポートしているブランドプロデューサーのよしみです。

よくアパレル未経験の方から、

アパレルの未経験なのですが、ブランドを立ち上げたいので服作りの流れを教えてください!

とご相談をいただきます。
ただ、その多くは

こんなデザインの服を作りたいのでその服作りのための過程を教えて欲しい。

といったご相談なのですが、その考え方は間違っています。

今日は本質的なアパレルブランド立ち上げの手順について徹底解説をします!

アパレル未経験者必見!アパレルブランドをゼロから1年で立ち上げる手順

アパレルブランドを作りたいとご相談いただく多くの方は

こんなデザインの服を作りたいです!

とご連絡をいただきます。
どんなイメージの洋服を作りたいかイメージを持っていただいていることは素晴らしいことです。
しかし、

デザイン = 点

でのものづくりは意味がありません。
世の中でうまくいっているブランドはそのような「点」でのものづくりはしていません。

では、どのようにブランドを作るかについてまずは流れをお伝えをします。

<ブランド立ち上げの大まかな流れ>
①ターゲット設定

②コンセプト設定

③リサーチ

④ブランドディレクションの作成

⑤(ディレクションに基づき)デザインイメージ作成&決定

⑥素材の決定

⑦サンプル依頼

⑧サンプルチェック

⑨量産指示

⑩納品

このように行います。

まず、一番注目していただきたいことですが、
服のデザインを考えるのはステップの中では中盤に当たるということです。
しかし、この中盤に当たる服のデザインを一番始めに考える方が殆どです。

では、ブランド作りについて一番大事なのは何かというと

・ターゲット設定
・コンセプト設定

です。
この2つが抜けている方が9割以上になります。
この2点について抜けているブランドがあれば、「点」で良かったとしても長続きしないブランドになってしまいます。

このターゲット設定とコンセプト設計はブランドのすべての土台になるものなので、ここなしにはブランド立ち上げは考えられないといっても過言ではないほどとても重要な部分です。

では、続いて各ステップについての詳細をお伝えしていきます。

ブランド立ち上げ各手順について

①ターゲット設定

では、ここからはターゲット設定の方法をお伝えをします。

まず、アパレルブランドに限らず、世の中のビジネスやサービスは

ターゲットがいて、そのターゲットの悩みを解決するもの

になっています。
ですが、ブランドを立ち上げたい人の多くは

自分が作りたい

商品を作る人が多いのが現状です。
それはあなたが芸能人ならそれでも服が売れるかもしれませんが、そんなに甘くはありません。

しっかりと着てくれるターゲットを想定して、そのターゲットのお悩みを解決する商品を作りましょう。

ターゲットとなる方がが周りにいる場合はそのターゲットの方に話を聞いてください。
もし、いなければターゲットがいそうな場所に足を運んで話を聞くのもおすすめです。

実在する人の話を聞くことでより解像度が上がりますので、特に初心者の場合は想像ではなく、とにかく実在する人ヒアリングをしましょう。

それに合わせて、ネットや雑誌に載っているお悩みをみたり、最近ではChat GPTに聞いてみるというのも一つの手段となります。

また、現代のアパレルブランドのほとんどがSNS(特にインスタ)を活用して集客を行っています。そのため、ターゲットを設定する際にはインスタを見る世代に合わせた方が集客もしやすくなりますので、その辺りも考慮をして設定をしていくこともポイントです。

②コンセプト設計

ターゲット設定ができたら、次にやるのがコンセプト設計になります。

ターゲットのお悩みを元に

どんな人のどんなお悩みを解決するどんなコンセプトのブランドにするのか

を考えましょう。
これには

・ターゲットのお悩みをどう解決するのかの提案
・他社のブランドと違って何が強みなのか?

・何が売りなのか?

が必要となってきます。

ターゲットの悩みと自社の強みを掛け合わせることで強力なコンセプトを作ることができます。

また、俗にブランディングとも言われますが、どんなブランディングにしたいのかを決めましょう。

・見せたいイメージ
・見られたいイメージ
・ブランドの価値観

を定めていきます。
洋服のデザインだけでなく、ここに引かれてファンになる方も多いのでしっかりと定めることが重要です。

③リサーチ

ここでのリサーチは下記の2パターンについて行ってください。

a)お手本にする参考ブランド
b)ベンチマークブランド

a)お手本にする参考ブランド

まずリサーチしていただきたいのが参考にしたいお手本ブランドです。
お手本ブランドの基準としては

実際にこれから立ち上げるブランドよりも価格設定や仕様する素材が1ランク上

であるということです。

お手本ブランドは価格やデザインなどで実際のターゲットに向けては購入されにくい。というものを実際はターゲットに向けて少し落とし込んでいきます。

これをすることで、ハイブランドになればなるほどトレンドが早い傾向になるため、少し先のデザインを見て市場の動向なども見ながらデザインをできるというメリットもなります。

ベンチマークだけだとありきたりでマンネリ化するデザインもお手本ブランドの設定をすることでインスピレーションを受けてデザインに幅を持たせましょう。

b)ベンチマークブランド

続いてベンチマークする競合を設定しましょう。
参考ブランドとの違いはよりターゲットに向けた現実的なブランドをリサーチするということです。

参考のブランドの場合は価格やデザインなどで少し開きがある可能性が高いので、もう少し現実的なラインを見ていく必要があります。

・同じようなターゲット
・同じようなコンセプト
・同じような価格帯

のブランドをPICK UPします。
目安としては3〜5個ほどPICK UPすると後の作業がスムーズにいきます。
これをやる理由は

・どんなデザイン
・どんな素材
・どんな価格帯
・いつに販売

ということをリサーチすることで商品作りの参考にすることができます。

ここでは、洋服のデザインだけでなく、ブランドのイメージに使えそうな画像も合わせてPICK UPしておきましょう。

 

④ブランドディレクションの作成

ターゲット設定、ブランドコンセプト設計、競合リサーチを経て、どのようなブランドにするのかの方向性をビジュアルでまとめていきます。

これをディレクションと呼びます。

ブランドでは、ブランド立ち上げの際だけでなく、各シーズンに合わせてディレクションMAPを作成し、どんな方向性でブランドを作るのかを示し、ブランド全体で共有をしてブランド作りを行います。

これがブランドの軸となりますので、このディレクション通りにデザインが行われているのかというのの目線合わせに使われます。

このディレクションで必要なポイントは

・シーズンテーマやブランドのテーマ
・スタイリングのイメージ
・アイテム構成
・ブランドのイメージ

・アイテムイメージ
・素材イメージ
・ディテールイメージ
・プリントなどの柄のイメージ
・シーズンカラー

を画像でわかりやすくまとめていきます。

⑤デザインイメージ作成&決定

ディレクションに基づき、デザインイメージの具体化を行っていきます。

方向性はそのままにもっと良いデザインにならないかなどを

・リサーチ
・トレンド
・今までの売行き
・販売したい時期

などを見て決めていきます。

ここでのポイントは自分の作りたいデザインにしないということです。

必ず、ターゲットニーズや市場動向を見て考えましょう。

デザインは手描きでもPCで描いてもOKですが、工場に伝わるようにわかりやすいイラストにしましょう。

⑥素材の決定

デザインを決めたら素材を当て込みます。
デザインの特性に合わせて素材を選びましょう。

大量生産の場合は、生地の生産から行うことが多いですが、小ロットの場合は

・中国や韓国の市場生地
・日本の生地屋さんの生地

を選ぶことが殆どです。

スワッチをまずは手配をして、デザインに合う生地を選びましょう。

もしイメージする素材があれば、それを工場に渡して探してもらうのが一番スムーズです。

⑦サンプル依頼

ここまで来たら、仕様書と呼ばれる指示書を作成し、

・指示書
・当てこむ生地

を一緒にしてメーカーや工場へ依頼をします。

メーカーや工場、素材やデザインによって変わりますが、サンプルはおおよそ1週間〜3週間で出来上がります。

サンプル依頼時にはサンプルはいつ頃にUP希望ですが、可能ですか?のように納期を確認する習慣をつけましょう。

また、初心者ができるだけ修正が少なくサンプル作成をするには形やサイズの参考となるサンプルを用意することです。
参考サンプルがあることで、伝わりやすくなります。

⑧サンプルチェック

サンプルが上がってきたら、サンプルチェックを行います。

サンプルが指示した通りにできているかをチェックしましょう。

<チェックするポイント>
・サイズ
・素材
・仕様やディテール
・生地の色や配色
・プリントがある場合はプリントの色やサイズ

などを行います。
見た目やサイズを計るだけでなく、試着して着心地やバランスなどを確認しましょう。

もし、修正がある場合は修正点を伝えて修正サンプルを作成しましょう。

ただ、小ロットの場合は何回もサンプルを作成するとそのサンプルコストが製品コストに乗って、製品コストが高くなってしまうため、できるだけ修正サンプルを作成しなくていいようにすることがポイントです。

また、本の少しの修正の場合は量産時に並行して修正することが一般的な企業ブランドでも多いです。

⑨量産指示

最終的に量産に移ってOKという指示を行いましょう。

また、ここで必要なのは副資材です。

・ブランドネーム
・ブランド下げ札
・洗濯ネーム

です。
副資材は量産に入る前に全て工場に送っておく必要があるため、サンプル作成中に準備しておくことをおすすめします。

ただ、洗濯ネームについては混率などの素性を入れることから量産が決まってからでないと作成できないことが殆どです。
また、工場背景で作成できることが殆どなので工場に依頼できる場合はお願いした方がスムーズかと思います。

⑩納品

工場に量産の指示をしたら、それで安心をせずにターゲットの納期に合わせて進捗確認をするようにしましょう。

また、量産が上がってきたらその商品がきちんと指示通りにUPされているのかを確認してOKでしたら、あとは販売になります。

まとめ

いかがでしたか?

今回はブランド立ち上げのステップについて全体の流れをお伝えしました。その中でも、特に重要なのがターゲット設定とコンセプト設計です。しっかりとここを練ることが重要です。
しっかりターゲット設定とコンセプト設計を練って、ターゲットに支持されて売れるブランド作りをしていきましょう!

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