ブランド立ち上げの方法

9割が間違ってる !アパレルブランド立ち上げのターゲット設定とコンセプト設計

よしみ
よしみ
こんにちは!現役でアパレルデザイナーをしながら、アパレル未経験者のアパレルブランド立ち上げサポートをデザイン~服作成、集客まで トータルでサポートしているブランドプロデューサーのよしみです。

よくアパレル未経験の方から

こんな洋服を作りたいのですが、どうやって作ったらいいですか?

というご相談をいただきますが、その多くにある間違いが

ターゲット設定とコンセプト設計がされていないで服作りをしようとしている

ということです。

今日はアパレルブランド立ち上げについて最も重要でありながら、9割が間違っているコンセプト設定とターゲット設定について徹底解説をします!

アパレルブランド立ち上げ売れるターゲット設定とコンセプト設計

ブランド立ち上げにはターゲット設定とコンセプト設計が最重要であるとお話をしましたが、

・なぜそんなに重要なの?
・洋服はおしゃれなら売れるんじゃない?

と思われる方も多いでしょう。

しかし、そんなにブランド立ち上げは簡単ではありません。

まず、ブランド立ち上げにターゲット設定とコンセプト設計が重要な理由をお伝えします。

 

アパレルブランドを作りたいとご相談いただく多くの方は

こんなデザインの服を作りたいです!

とご連絡をいただくことが多いです。
どんなイメージの洋服を作りたいかイメージを持っていただいていることは素晴らしいことです。
しかし、ここで間違っているのは

・自分の作りたい服になっている
・デザインありきで「点」でのものづくりになっている

ということです。

世の中でうまくいっているブランドはそのような「点」でのものづくりはしていません。

ブランドはどのように作られるかについてなのですが、

<ブランド立ち上げの大まかな流れ>
①ターゲット設定

②コンセプト設定

③競合リサーチ

④ブランドディレクションの作成

⑤(ディレクションに基づき)デザインイメージ作成&決定

⑥素材の決定

⑦サンプル依頼

⑧サンプルチェック

⑨量産指示

⑩納品

このように行います。

まず、一番注目していただきたいことですが、
服のデザインを考えるのはステップの中では中盤に当たるということです。


しかし、この中盤に位置する服のデザインから考える人が9割以上で一番初めにやるべき

①ターゲット設定
②コンセプト設定

の2つが抜けています。
この2点について抜けているブランドは、「デザイン=点」が良かったとしても長続きしません。

このターゲット設定とコンセプト設計はブランドのすべての土台になるものなので、ここを初めにしっかり行うことが大事になります。

土台がしっかりしていないとところに家を建てて地震が怒ったら、土砂崩れや事故の原因になりますよね?それと同じです。

また、中には①ターゲット設定

②コンセプト設定

という方もいらっしゃるのですが、今までしっかりとコンセプト設計やターゲット設定をされている方を見たことがありません。

その多くは、設計が甘くできていると言い難いものです。
コンセプト設定とターゲット設定は簡単にできるものではないので、少し時間をかけてやる根気のいる作業にはなりますが、この作業をするかしないかでブランド力が見違えるように変わり、ファンがついて支持されるブランドになるのでしっかりと行っていきましょう。

次からは本質的なターゲット設定とコンセプト設計をしていく方法についてお伝えをします。

①ターゲット設定の方法とは?

では、ここからはターゲット設定の方法をお伝えをします。

まず、アパレルブランドに限らず、世の中のビジネスやサービスは

ターゲットがいて、そのターゲットの悩みを解決するもの

になっています。
ですが、ブランドを立ち上げたい人の多くは

自分が作りたい

商品を作る人が多いのが現状です。
それはもしあなたが芸能人ならそれでも服が売れるかもしれませんが、そんなに甘くはありません。

自分がどんなに良いと思って作ってもそれは作品でしかありません!
商品として販売をするからには

着てくれるターゲットを想定し商品作りをする必要があります。

そのために重要になるのがターゲットのお悩みです。
ターゲットのお悩みを解決し、ターゲットがどうなれるのかをイメージできる提案をするブランドを作りましょう。

例)
悩み:アイロンがめんどくさいけど、オシャレはしたい!
  ↓
解決法:ズボラ女子でもオシャレになれる格上げアイテム

商品購入をした未来にどうなれるのか?というイメージ(ベネフィットと言います)ができると人は商品購入をするきっかけとなります。

まず、そのためにやるのはペルソナを深掘りすると過程が重要です。
ペルソナというのは、ターゲットの中でも特に「この人のお役に立ちたい」という1人のことで、ペルソナの設定をすることでターゲットのお悩みの解像度を高くすることができます。

<ペルソナの深掘りの内容>
 *下記の3項目に沿って深掘りをする
 ①属性
 いわゆる、ターゲットってどんな人?といった時に出てくる部分です。
 ・名前
 ・年齢
 ・職業
 ・年収
 ・住んでいる場所
 ・家族構成
 ・独身?既婚?
 ・趣味
   など

 ②悩み
先にも伝えましたが、ターゲット設定でとても重要な部分になります。

 このお悩みをベースとしてコンセプト設計を行うのでしっかりと深掘りましましょう。
 ・プライベートの悩み
 ・パーソナルな悩み
 ・お金の悩み
 ・仕事の悩み
・洋服に対しての悩み

   など

 ③行動
これはライフスタイルや日々どのような行動をしているのか?についてになります。
・通勤はどんな服?
・よく行く買い物の場所は?
・どんなブランドを買う?
・どんなカフェに行く?
・平日や休日の過ごし方は?
・価値観
など

特に、悩みだしの部分が重要だとお伝えをしましたが、どれくらいの悩み出しをしたら良いかというと、100個を目安に出しましょう!

しかし、100個!?とびっくりする人が殆どでしょう。初めはこの「悩みだし」に苦労する人が殆どです。初めから100個のお悩みを出すことは難しいと思うのでまずは30個を目指して、その後に50個、70個、100個と徐々に増やしていきましょう。

また、どのように悩み出しをするかというとまだ初心者の場合は特に想像ではやらないでください。架空のターゲットを想定しても、自分の都合の良いターゲットになってしまいます。

では、実際にどうやって悩み出しをしていけばいいかというと

<悩み出しの方法>
◾️周りにペルソナがいる場合
・実在するペルソナに聞く

◾️周りにペルソナがいない場合
・ネットや雑誌などを見てターゲットのお悩みを調べる
・Chat Gptに聞く
・交流会などターゲットがいそうな場所に行って話を聞く

特にペルソナが周りにいる場合は必ずそのペルソナに話を聞いてください。
もし、いなければペルソナ(ターゲット)がいそうな場所に足を運んで話を聞くのが一番です。

想像ではなく、実在する人の話を聞くことでより解像度が上がります。

それに合わせて、ネットや雑誌に載っているお悩みをみたり、最近ではChat GPTに聞いてみるというのも一つの手段となります。

ペルソナだけを設定することの弊害

ペルソナを設定する理由は実在の人の話を聞くことでより解像度が上がるから。とお伝えをしましたが、ペルソナだけでは不十分です。

というのは、ペルソナの話だけを参考にするとペルソナ(たった1人)にしか刺さらないブランドになってしまいます。
あくまでも、ペルソナは設定をしながら、ペルソナから広げたターゲットも設定をして需要を探ることが大事なポイントとなります。

また、現代のアパレルブランドのほとんどがSNS(特にインスタ)を活用して集客を行っています。そのため、ターゲットを設定する際にはインスタを見る世代に合わせた方が集客もしやすくなりますので、その辺りも考慮をして設定をしていきましょう。

②コンセプト設計の方法について

ターゲット設定ができたら、次にやるのがコンセプト設計になります。

ここで大切なのが3C分析です。

<3C分析とは?>
a)顧客(Customers)
b)競合(Competitors)
c)自社(Company)
 の3つの要素を分析するフレームワークで、この3つの頭文字をとって3C分析と言われます。

この3つの要素を深掘りしていくことで強力なコンセプトを作ることができます。
これらを元に

どんな人のどんなお悩みを解決するどんなコンセプトのブランドにするのか

を考えましょう。

a)顧客(Customers)

顧客分析では、顧客のニーズ、嗜好、行動を理解し、市場のセグメンテーションを行います。
顧客ニーズを知るために必要なのが、一つ前のテーマで行った

ターゲットのお悩みの深掘りです。

このターゲットのお悩みを元に分析をし、それを解決する提案をしていきましょう。

例)
・150cm以下&ぽっちゃり体型女性のための今時トレンド服
・50代以上の女性のための体型カバーとトレンドを兼ね備えたモード服
・在宅勤務をする男性向けの機能性とビジネスを兼ね備えたビジカジ服

ここで大事なのが、先ほどもお話ししましたがターゲットのお悩みを解決し、ターゲットが未来どうなれるのか?ベネフィットを見せることです。

b)競合(Competitors)

競合分析では、他社の製品、戦略、市場シェアを評価し、差別化ポイントを明確にします。

まずは競合ブランド(ベンチマークブランド)をPICK UPします。

<競合ブランドの選定基準>
・同じようなターゲット

・同じようなコンセプト
・同じような価格帯

のブランドをPICK UPします。
目安としては3〜5個ほどPICK UPすると後の作業がスムーズにいきます。

実際にどんな点について見れば良いかというと

<競合ブランドリサーチで見るポイント>
・商品構成

・どんなデザイン
・どんな素材
・どんな価格帯
・店舗の場所や売り先
・いつに販売
など

ということをリサーチすることでブランドコンセプト作り〜商品作りの参考にすることができます。

c)自社(Company)

自社の分析では、内部の強みや弱みを把握し、戦略策定に役立てます。

・他社のブランドと違って何が強みなのか?
・他社のブランドと違って何が弱みなのか?

・何が売りなのか?

など自社の強みと弱みを深掘りをしましょう。
特に強みにフォーカスすることで、それがブランドの「軸」になります。

 例)
・見た目はかっちりしたビジネススーツだが洗濯が可能
・日本製にこだわったものづくり
・リサイクルイト使いなどサスティナブルなものづくり

などといった点になります。

ターゲットの悩みと自社の強みを掛け合わせることで市場環境を深く理解し、競争優位性を構築する強力なコンセプトを作ることができます。

まとめ

いかがでしたか?

今回はブランドのコンセプト設計とターゲット設定についてお伝えをしました。
コンセプト設計とターゲット設定をしっかりと練ることの重要性がお分かりいただけましたでしょうか?
売れるブランド作りには必須のステップなので、ターゲットに支持されるブランド作りのためにもしっかりと行いましょう!

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