アパレル未経験でブランドを作りたい方から
とご相談をいただきイメージを聞くのですが、ブランドを作ることは好きな服を作ることであると間違っている方がたくさんいらっしゃいます。
今日は、ブランド立ち上げのための売れるデザインを生み出す方法についてお伝えをします。
アパレル未経験のブランド立ち上げで売れるデザインを生み出す方法
ブランドを作りたい方の多くの人が
ブランドを作ること = 好きな服を作ること
と思っていることが多いのですが、それの何がいけないのでしょうか?
好きな服を作りたいと思う方のデザインのほとんどは
・自分が作りたい、自分がセンスが良いと思う独りよがりな服
・奇抜で作品のような気を衒った服
であることが多いです。
それは、
・個性を大事にしたい
・他と差別化したい
そのような思いもあるかと思うのですが、それでは売れる服を作ることはできません。
それは、「自分が着たい」が先行してしまって購入して頂く消費者の目線に立てていないことが問題です。
稀を衒った商品がかっこいい。という考えは一度捨てましょう。
一番大事なことは
ターゲットが求める服はどんな服なのか
ということです。
購入してもらえる人がいなければ、ブランドとして服を作っても売れ残ることが見えているため無駄になってしまうからです。
そのため、ブランドとして服を作っていくからには
・ターゲットの悩み
・ターゲットの需要
をリサーチしていってそれをデザインに落とし込む必要があります。
そこで
①ターゲットに話を聞く
②ターゲットの需要を探る
の2点を行いましょう。
>売れるブランドを作るターゲット設計とコンセプト設計ついてはこの記事もオススメ
①ターゲットに悩みを聞く
まずはターゲットの悩みを聞くということです。
これはコンセプトを立てる段階でやってほしい工程になりますが、ターゲットとなる方がどんなことに悩んでいて、どんなことを望んでいるのかをヒアリングしていきましょう。
例)
悩み① 150cm以下でぽっちゃり体型で合う服がない
↓
150cm以下でぽっちゃり体型でもピッタリ合う洋服が欲しい
悩み② 綺麗なおしゃれな洋服が着たいけど、子供がいて汚されるのが不安で着れない
↓
汚れが気にならない素晴着が欲しい
といった感じで、聞いていきます。
ターゲットは1人だと意見が偏るため、できれば数人に意見を聞けると良いでしょう。
また、自身がターゲットである場合は自身以外でターゲットになる人を探してヒアリングをしましょう。
そうすることで、ターゲットがどんなことに悩んでいるのかを確認することができるため、商品化へのヒントを得ることができます。
②ターゲットの需要を探る
続いてやっていただきたいのが、デザインした商品がターゲットの求めている商品になっているのかを確認することです。
ヒアリングしたお悩みを元にデザインをしたら、ターゲットとなる人にそのデザインの需要を確認しましょう。また、デザインというのは単に絵だけのことではありません。
・デザイン画
・素材
・柄
・サイズ感
など
全てをひっくるめて需要のあるデザインになっているのかをチェックする必要があります。
絵の段階では良くても、
・素材はイメージと違う。
・サイズ感がイメージと違う。
ということはよくあることです。
ターゲットの目線で欲しい商品になっているのかを確認しましょう。
ここで大事なことは勿論、自分が作りたい商品を作って良いのですが、その商品にターゲット需要があるかどうかという点がポイントになります。
リアルなターゲット以外からの情報収集方法
できれば、ターゲットとなる「リアルに存在する人」にヒアリングをするのがベストですが、リアルにいない場合はネットの情報も参考にすることができます。
参考にできるのはECサイトの口コミです。
ネットの口コミは強力です。
皆さんもネットで商品を購入する際には口コミを参考にするかと思いますが、ネットの口コミからは
・なぜその商品を購入したのか
・買って良かった点
・買ってイマイチな点
・想定していなかったけど良かった点
・買ったことで解決できた悩み
・もっとこうだったら良かったのに。と思う点
など
を確認することができます。
・良かったと言われている点はその要素は取り入れられそう。
・もっとこうだったら良かった。と言われている点は改善したら良さそう。
というように企画の参考にすることができます。
ネットの口コミについてはZOZO TOWNのようなプラットフォームではチェックすることはできないのですが、各ブランドがやっている直営のECサイトでは見れるサイトも多いので、この点はぜひ確認してデザインに活かしていきましょう。
また、ターゲットに意見を聞くことも大事ですが、同時に市場のリサーチを行っていくことは基本中の基本になるので行いましょう。
売れるデザインを考える方法
では、実際にどのようにデザインはどのように考えていくのでしょうか。
大きく分けるとこの3つになります。
①自社の売れている商品をアレンジ
②参考にしたい商品を元にアレンジ
③トレンドをベースに自分のブランドへアレンジ
これらについて詳しく解説します。
①自社の売れている商品をアレンジ
自社の売れた実績のある商品を元に今のシーズンに合わせてアレンジをする方法です。
これは、大手のブランドでも行われている基本的な手法です。
売れた商品をそのまま追加することも可能ですが、それだと変わり映えがしないので、少しだけアレンジをして変化を持たせるということがよくあります。
これをやるメリットとしては既に売れたという実績があり、ターゲットの需要も大きいことが予想されるため、新企画だとしても比較的安心であるという点です。
アレンジをする点としては
・ディテール
・素材
・柄
・色
など
で大きくは変えずに少しアレンジを加えることがポイントです。
②参考にしたい商品を元にアレンジ
2つ目は自社のブランドではなく、他社ブランドで参考にしたい商品がある場合にそれを元にアレンジをする方法です。
アレンジをする方法としては大きく分けて3つの手法があります。
a)参考にしたい商品のデザインから要素をとる(マイナス)
b)参考にしたい商品のデザインに要素を足す(プラス)
c)参考にしたい商品のデザインから要素を取って、他の要素を足す(プラス+マイナス)
世の中の商品はゼロから生み出されているものはありません。どれも元になる商品があってアレンジがされています。
特に、アパレル未経験で商品作りをされる場合は、アパレルの知識が少なく
・デザイン面(ディテールや仕様)
・サイズ感
・素材
など
の説明が上手にできないことも多いかと思うので、リサーチをした上で参考となる商品を用意しそれをアレンジする方法がメーカーさんや工場さんにもイメージ伝えやすくオススメです。
③トレンドをベースに自分のブランドへアレンジ
もう一つは、トレンドに合わせて自分のブランドの要素を交えてデザインをする方法になります。
この方法は何か特定の参考商品があるというよりはトレンドの情報を元に自社ブランドのコンセプトなどを踏まえて、ブランドアイデンティティーを交えたデザインを考える方法です。
この方法は、企業ブランドの場合は一般的に展示会やシーズンの始まりの展開商品を考える際に行われることが多いです。
ブランドとしてはここを目指していけることが理想ですが、初めからここを目指すのは難しいので徐々に目指していきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ブランドを立ち上げて商品として売っていくためには購入したいと思ってもらえるターゲットがいなければ成り立ちません。
そのため、自分がブランドを立ち上げるからといって稀を衒ったデザインを目指すのではなく、きちんとニーズを確認しましょう。
また、売れるデザインを考えるためのコツもわかったと思います。ぜひ、ターゲットに合わせた商品作りをしていきましょう。
>関連記事:売れるデザインを作るためのリサーチ法についてはこの記事もオススメ
↓ ↓ ↓
お問合せはコチラ
ヴェッド好美のインスタではアパレルのインスタ集客について発信中📱
↓ ↓ ↓
インスタはコチラ