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【2024年版】アパレルブランド立ち上げで成功しているD2Cブランドと2つの共通点

よしみ
よしみ
こんにちは!現役でアパレルデザイナーをしながら、アパレル未経験者のアパレルブランド立ち上げサポートをデザイン~服作成、集客まで トータルでサポートしているブランドプロデューサーのよしみです。

アパレルブランド立ち上げに興味はあるけど

結局成功しているブランドってどんなブランドなの?

と疑問を持つ方も多いかと思います。
成功しているブランドの事例があれば参考にしたいですよね!

近年成功しているブランドを見ていくと、なんと成功に直結している共通点があることがわかりました。

今日はアパレルブランド立ち上げで今成功しているD2Cブランドとその理由、そしてその共通点についてお伝えします!

そもそもD2Cブランドって何?

D2Cブランドという言葉を最近よく聞くかもしれませんが、そもそもD2Cブランドとは何のことでしょうか?

D2Cブランドとは?

D2Cは(Direct-to-Consumer)の略になります。
D2Cブランドは、製造元が製品を直接消費者に販売するビジネスモデルを採用するブランドのことで、

・従来の来の販売チャネルを経由しない。
・オンラインストアや専門店などを通じて商品販売をする。
・消費者との直接の関係を重視する。

というのが特徴です。

このアプローチにより、ブランドは

 ・製品価格の透明性や品質の管理を強化
 ・顧客とのコミュニケーションを深めることができる
 ・オンラインマーケティングやSNSを活用して顧客を引き付けブランドの信頼性を高める

ことにフォーカスしています。

では、なぜD2Cブランドがここまで最近成長しているかというと大きく分けると5つの要因があります。

<D2Cブランドが成長している理由>

  1. SNSの普
  2. コロナ禍でのネットショッピングのハードルが下がった
  3. 低コストでの開業が可能
  4. 消費者の需要に答えやすい
  5. 大量生産には無い差別化を求める人が多い

これについて詳しく解説をしますね。

①SNSの普及

SNSの普及に伴い、

・SNSで集客をして
・SNS上で売る

がスタンダードな時代になりました。
特にインスタは画像や動画でイメージを容易に伝えることができるので、アパレルブランドではやっていないブランドの方が少ないくらいです。

また、SNSを効果的に活用することで

・低予算で認知&集客が可能
・集めたいターゲットを集めやすい

が特徴で、特に小規模なアパレルブランドであるD2CブランドはSNS主体で集客をして売るブランドがほとんどです。

②コロナ禍でのネットショッピングのハードルが下がった

アパレルブランドがSNSで認知し、ECショップで販売をすることはコロナ前から行われていたことですが、人々がECショップでアパレル商品を抵抗なく購入するようになったのは間違いなくコロナの影響があります。

それまでは店頭に行って実際にめで商品を見て購入がスタンダードでしたが、コロナで店頭が閉まって店舗での購入ができなくなり、やむなくECショップで購入を始めた方も多いかと思います。

また、ブランド側もECショップからの購入ハードルが低くなるように

・ECショップ上の商品の魅せ方に工夫
・SNSも商品の魅力が伝わりやすいような投稿やライブの活用

工夫&改善がされてきたのもD2Cブランドの普及を後押しした要因となります。

また、メーカーや工場目線にとって小ロットのオーダーは旨みがなく、ブランド側にとっても大量生産の方がコストメリットがあるため大量生産が正とされてきましたが、コロナ禍で大量に生産をして在庫を持つことにリスクを感じ、大手アパレル企業の有名ブランドでさえも小ロット生産を増やしたことが小ロット商品を作りやすくした背景にあります。

③低コストでの開業が可能

実店舗を持たず、ECショップで販売をするため低コストでの開業が可能なことも理由の一つです。

実店舗のテナント費用はもちろんのこと、人件費も削減できるので参入がしやすいのがポイントです。

④消費者の需要に答えやすい

小規模のブランドで消費者との距離が近いからこそ、

・消費者の声を聞き
・消費者のニーズに応える

ことがしやすいのも特徴です。
多くのブランドはSNSなどを通して近い距離でターゲットとコミュニケーションをとり、ターゲットニーズを聞いてそれを商品に反映できるのでターゲットが求める商品が作りやすいです。

また、フィードバックも直接受け取って、製品やサービスを改善することも小規模だからこそしやすいです。

⑤大量生産には無い差別化を求める人が多い

UNIQLOやワークマンなどの大量生産ブランドが普及し支持される中で、どこかで

・人と差別化をしたい
・安くなくてもいいから自分の求めるこだわりの服を買いたい

と言う心理があるのも事実です。
自分の気持ちに寄り添ったブランドがあると共感を生み、購入がされやすくなります。

アパレルブランド立ち上げ今成功しているD2Cブランドの特徴とは?

では、実際にD2Cブランドとして既に成功しているブランドはどんなブランドなのでしょうか?
ここからは、今成功している代表的なD2Cブランドとそのブランドが売れている特徴や理由をいくつかご紹介します!

①COHINA

参照元:COHINA公式ECショップ

COHINAは2018年1月に立ち上げられ、身長155cm以下の小柄な女性をターゲットにしてたアパレルブランドで、ディレクターの田中絢子さん自身が低身長で大人向けの洋服サイズが合わない悩みから誕生しました。
わずか3年で月商が1億円を超えまでに成長し、TGCにも出場するなど急成長しています。

COHINAが成功している理由

①ターゲットとコンセプトが明確

何といってもターゲットとコンセプトが秀逸です。
多くのお洋服はある程度身長がある人をターゲットに作られていますが、そうすると小柄女性には合わない洋服が多くあります。

一定数いる小柄女性のためのピッタリな服

と言うコンセプトがありそうでなく、ターゲットの気持ちを表現したためヒットし、今ではCOHINAのヒットで小柄女性向けサイズを展開するブランドも増えました。

②インスタのライブ配信を継続的に行った

ブランドコンセプトである「小柄な女性向け」をターゲットにInstagramで発信する情報発信していたことから、ライブ配信を見に来るユーザーも見込み顧客であることが多かったといえます。。

また、1200日以上連続で毎日ライブ配信を行ない、ユーザーと毎日直接コミュニケーションを取ってターゲットの要望をうまく取り入れたことでよりファン化が進んだと見られます。

②FABRIC TOKYO

参照元:FABRIC TOKYO公式ECショップ

FABRIC TOKYOは初回のみ実店舗で採寸し、2回目移行は初回の顧客データを元にインターネット上でオーダースーツを注文可能なD2Cアパレルブランドです。

実店舗とECサイトをシームレスに連携させたサービスを行っており、それが特徴となっています。

FABRIC TOKYOが成功している理由

IT技術とアナログを掛け合わせた顧客体験

HPやSNSを活用して認知をさせて実店舗に集客。その後実店舗でお客様とコミュニケーションやインタビューを重ね信頼感や満足度を向上させ、商品購入や2回目以降の注文はECサイトで行うというアパレルの中ではITを駆使した新感覚のサービスです。

ECサイトと実店舗の連携は、外部のツールを利用すればそこまで難しくないですが、シームレスに連携させて顧客をファン化させることは難しいです。
FABRIC TOKYOでは受注処理や在庫管理やCRMなどのシステムを内製化し、最適な顧客体験を届けていることがD2Cアパレルブランドとして成功している点といえます。

採寸に関しては、3Dスキャナーと言う機械をを設置し、お客様自身で計測してもらえる無人型店舗でコストカットできるのもオーダースーツでもリーズナブルに作成できるポイントです。

③CLANE

参照元:CLANE公式ECショップ

CLANEは、シンプルなデザインにトレンドの柄や素材を取り入れた

「オリジナルスタンダード」をコンセプト

に掲げるアパレルブランドです。
プロデューサーの松本恵奈さんの「本当に良い服を長く着たい」という実体験をもとに、子育て中でも着やすい上質な服を30代以上の女性向けに展開しています。

CLANEが成功している理由

明確なコンセプトと、クオリティーの高い商品であることはもちろんのこと、CLANEはPR力が特徴です。
コロナ禍で全ての直営店が休業したことを機にYoutubeを中心にSNSでの発信に力を入れって積極的に取り組んだことです。

Youtubeでは、コーディネートの投稿だけでなく、プロデューサーの松本恵奈さんのプライベートの様子も公開されており、ブランドをより身近に感じられると反響を呼び、ECでの売上が1年でおよそ3倍、全体の売上の6割を占めるまでに成長しました。

ターゲットが共感できるコンセプトと、ブランドを身近に感じさせるコミュニケーションで売上拡大に成功した事例です。

コロナ禍でも急成長の大注目のアパレル企業「yutori」

参照元:yutori公式HP

D2Cブランドを語るには今押さえておくべき大注目のアパレル企業があります!

その会社はyutoriです。

yutiriは東京を拠点にアジア全域での展開を目指すストリートカンパニーで多くのD2Cブランドを束ねる企業です。

2018年6月にInstagramで起業し、D2Cブランド事業を中心に成長。
2020年にはZOZOとの提携し、2023年12月27日は東証グロース市場に上場という急成長を遂げており、2024年5月時点での取り扱いブランド数は24ブランドで、今後も取り扱いブランド数拡大が予定されています。

yutoriの強みは何といっても、SNSを駆使したオンライン販売で成長してきた現代らしいビジネススタイルで、社員の8割が20代というデジタルネイティブな感覚を活用したSNSマーケティングであり、そこにストリートブランドの要素を掛け合わせているのが特徴です。

そのため、yutoriのSNSを活用したマーケティング戦略はとても参考なりますし、SNSを活用したマーケティングは現代では必須の要素となることがより理解できるかと思います。

成功しているD2Cブランドの共通点

では、成功しているD2Cブランドの共通点は何でしょうか?
それは、

①明確なコンセプトとターゲット
②SNSの活用

2点が大きいです。

①明確なコンセプトとターゲット

まず重要なのは明確なコンセプトとターゲットがあると言うことです。
これなしにはブランドとして成り立ちません。

明確なコンセプトとターゲットがあることで、強力なブランドを作ってファン化することが可能となります。

・ある一定数いるターゲット、ニーズに対して
・こんなブランド、洋服あったらいいな

を表現できれば多くの人に支持されるブランドとなります。

②SNSの活用

そして、今の時代必須なのはSNSの活用です。
SNSは無料から使えるツールなので、小規模ブランドとしてはぜひ活用したいツールです。効果的に最大限に活用していきましょう!

特にアパレルブランドで活用していただきたいのは

インスタLIVE

です。

ECショップをメインに商品販売をする場合は商品が手に取れないことで消費者の不安や疑問を生んで商品購入に至らないケースもあります。
その点をインスタLIVEではユーザーとコミュニケーションをとりながら実際に商品を見せながら商品説明ができたり、コーディネート提案が行えるためやればやるほど購入されやすくなり、ファン化にもつながります。

今回、ご紹介したブランド以外でもインスタLIVEを効果的に活用しているブランドはECショップの売り上げも高く結果も出ている傾向です。

まとめ

いかがでしたか?今回はD2Cについての説明から今売れているD2Cブランドとその理由ついてお伝えをしました。
成功している共通点については小規模ブランドだけではなく、どのブランドにも活用できるポイントです。ぜひ、参考にして売れるブランド作りをしましょう!

>関連記事:アパレルブランドには何故インスタ集客がオススメなの?についてはこの記事もオススメ

 


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