アパレルブランドの服作り

初心者必見!アパレルブランド立ち上げ失敗しないサンプルチェックの見るべきポイント

よしみ
よしみ
こんにちは!現役でアパレルデザイナーをしながら、アパレル未経験者のアパレルブランド立ち上げサポートをデザイン~服作成、集客まで トータルでサポートしているブランドプロデューサーのよしみです。

洋服を製作をするためには必ず洋服のサンプル作成依頼をして出来上がったらサンプルチェックをします。
しかし、アパレル未経験だと

サンプルチェックって一体どこをチェックしたらいいの?

ってなりますよね?

サンプルチェックにはここは絶対見てね!というポイントから注意すべきポイントがあります。
見るべきポイントを間違えると理想の製品作りで失敗してしまいます。

今日はサンプルチェックで見るべきポイントについてお伝えします!

【初心者必見!】アパレルブランド立ち上げ失敗しないサンプルチェックのポイント

まず、サンプルチェックとは何かについて説明しますね。

洋服を作る過程においていきなり洋服の量産をすることはありません!

必ず量産に入る前に量産する商品の指標となるサンプルの作成をします。

このサンプルを作成することで、量産に向けて品質や安全性のリスクを検証し対処することができるので、消費者に一定のクオリティーの商品を提供することができます。

サンプルチェックをする理由

サンプル作成後に

・そのサンプル自体でOKかチェック
  または
・改善点を見つけて量産品としての完成へ近づける

ためにサンプルチェックをする必要があります。
では、具体的にサンプルチェックをするのにはどんな理由があるのかをお伝えします。

  1. デザイン確認
    デザインやパターンが実際の製品にどのように見えるかを確認するために作成され、デザイナーやクライアントが最終製品のイメージを確認するのに役立ちます。
  2. パターン調整
    サンプルはパターンの調整や修正を行うための重要なステップにもなります。
    洋服を作成するにはパターンが必要になりますが、思ったような形にできていない場合はパターンに問題がある場合もあります。
    製品のフィット感や形のラインやボリューム感などデザインの見え方を確認するために、何度かの試行錯誤が必要になることがあります。
  3. 仕様の確認
    パターンと同様に服を作るためには仕様書が必要になりますが、表向きのデザインは同じでも、仕様によって見栄えが変わることがあります。・工場が対応しやすい仕様か
    ・デザインの見た目に対して良い仕様か
    といった点をサンプル作成をして確認をします。
  4. 素材の確認
    洋服は同じデザインでも素材によって見え方が変わってくるため、サンプルを作成することで使用される素材の品質や風合いなどがデザインに適正化を確認します
  5. 生産性の向上
    サンプル作成は製造プロセスの最適化にも役立てられます。
    パターンや製造手法の微調整によって、製品の生産性や効率を向上させることができます。
  6. 市場へのプロモーション
    サンプルは市場に出る前にプロモーションや販売活動にも使用されます。
    特に最近は雑誌だけでなくECショップやSNSを活用し販売しているブランドがほとんどになるので、量産前にプロモーション用のサンプルを作成します。
    サンプルはブランドのイメージや製品の特徴を伝えるためにも有効なツールとなります。

このような理由でサンプル作成は重要なプロセスとなっています。

サンプルチェックで見るべき具体的なポイントとは?

では、実際にサンプルが出来上がったらどんなポイントをチェックしたら良いでしょうか?

  1. フィット感の確認
    まず見ていただきたいのが、サンプルを着用した際ににどのようにフィットするかの確認です。
    製品が適切なサイズ感になっていて、着用した際の着心地の違和感などないかを確認します。
  2. デザインの確認
    サンプルが指示したデザイン通りに作られているかを確認します。
    ・サイズ
    ・ディテール
    ・仕様
    ・ステッチの入り方
    など
    パターンや縫製が指示した内容で出来上がっていのかを確認します。
  3. 素材の確認
    使用されている素材が指示した素材と一致しているかを確認しましょう。
    また、その素材がデザインに合っているのかも確認します。・風合い
    ・デザインとのバランス
    ・厚さ
    など
    を確認します。同時に指示した色の記事でできているのかも確認しましょう。
  4. 縫製の品質の確認
    縫製の仕上がりや縫い目の強度をチェックします。
    製品になった際に製品耐久性がないとクレームの元にもあります。長期間使用した際にも品質が維持されるかを確認しましょう。
  5. 仕上げの品質の確認
    製品の仕上げが綺麗にできているかを確認します。
    ボタンやファスナーの取り付け、裾や袖口の仕上げなど、細部にわたって品質を確認します。
  6. ラベルやタグの確認
    製品に付属するラベルやタグの表記の確認です。
    サイズや素材、製造地などが正確に表示されているかを確認します。この点の表記に間違いがあると販売時に訂正をしなければならなかったり、特に洗濯ネームに関しては混率の記載間違いがあったら最悪作り直さなければならないので注意しましょう。
  7. 品質基準の遵守
    企業ブランドの場合は企業によって製品の基準があります。
    そのため、製品が企業や業界の品質基準に準拠しているかを確認します。
    安全基準や規制に適合しているかを確認することが重要になります。

サンプルチェックでの要注意点とは?

このように、サンプルチェック時のチェックポイントをお伝えしましたが、このようにお伝えすると

指示通りにできているのかを確認するのがサンプルチェック

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、その思考は捨ててください!

大事なポイントは指示通りに正しくできているか?よりも
イメージした商品にできているか。という点です。

サイズや素材が指示通りになっていても、必ずしも指示通りになっていることが正解ではありません。

そのため、当然サンプルチェック時には

・サイズのチェック
・仕様のチェック

など指示通りにできているかをチェックしますが、その上でイメージ通りになっているかを確認し、指示通りでOKなのか?という点で確認し、改善が必要なポイントがあれば改善しましょう。

また、逆に指示通りになっていなくてもサンプルの仕様やサイズの方が良いこともあるので、その辺りも含めて確認が必要です。

サンプルチェック時に必ず行うこと

イメージ通りの製品を作るために必ずやっていただきたいのは

着用してみる

ということです。

平置きにした状態と実際に着用した状態ではイメージが異なる場合があります。
また、

・着心地
・サイズ感
・シルエット
・ディテールの見え方
・着脱のしやすさ

などは実際に着用してみないとわからない点です。

着用して、鏡で確認をしてみましょう。
鏡は全体が映る姿見があると便利です。

また、着用した様子を客観的にみることも大事なポイントです。その際は

人に着用してもらう

ということをすると客観的に見ることができるのと、自分以外からの製品へのフィードバックがもらえるのでオススメです。

どうしても人に着用してもらえない場合は、ボディーに着せてみるのもオススメです。

まとめ

いかがでしたか?
今回はアパレルブランド立ち上げサンプルチェック必要性と見るポイントに伝えました。
サンプル作成は製品化をする過程で必要なプロセスになります。サンプルを作成&改善をすることでより良い商品作りをしましょう!

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