アパレルブランドを立ち上げることは決定したけど
という方が結構いらっしゃいます。
ブランド名は早い段階で決める必要はないですし、サンプル作成に入ってからでも間に合いますが、量産の商品に付けるブランドネームや下げ札にも付けなければならないため余裕を持って決める必要があります。
今日はアパレルブランド名の決め方とコツについて注意点も交えてお伝えします!
アパレルブランドがブランド名を決める必要性とは?
まず、なぜアパレルブランドはブランド名を決める必要性があるのでしょうか?
ブランド名を決める必要性
- 識別しやすくする
- ブランドイメージの形成
- マーケティングの効果
- 法的な保護のため
ではこれを具体的にお伝えします。
1.識別しやすくする
ブランド名は製品を他の競合他社から区別するために重要です。
オリジナルのブランド名を付けることで、消費者が製品を探しやすくなり、どのブランドの商品化がわかると選択もしやすくなります。
2.ブランドイメージの形成
ブランド名を付けることで、その製品のイメージやコンセプトを簡潔に伝えることができます。
例)
- 高級感を感じさせる名前やカジュアルな印象を与える名前
- ブランドや商品の世界観を表現した名前
- ブランドや商品の機能を表現した名前
など
ブランド名から連想されるイメージをブランド名に組み込むことで、ターゲットとするユーザーに認知されやすくなり、興味を持ってもらえる可能性が高まります。
3.マーケティングの効果
印象的なブランド名は、広告やプロモーション活動で人の記憶に残りやすく、話題を呼びやすなり、ブランドの認知度を高めることができます。
また、ブランド名は企業や商品・サービスを探す際の手掛かりになるので、ブランド名を覚えてもらえると、ユーザーが探している商品・サービスにたどり着きやすくなるため、結果、売上アップにもつながりやすくなります。
4法的な保護のため
登録商標をすることで、ブランド名を保護することができるので、他社(他者)が同じ名前を使用することを防ぎ、ブランドの独自性を守ることができます。
ブランド名は、そのアパレルブランドの顔になる部分なので、慎重に選ぶことが非常に重要です。
ブランド名を通じて、
- どんな価値を提供するか
- どんな印象を与えたいか
- どの消費者にアピールするか
といった点を明確にして決めることが大切です。
有名ブランドに見るブランド名の法則とは?
ブランド名を決めるにあたり、既にある有名ブランドのブランド名の法則を見ると参考になります。
では、有名ブランドのブランド名の法則にはどんなものがあるのでしょうか。
有名ブランドのブランド名の法則
- 創設者の名前を入れる
- 造語を利用する
- 象徴的なワードや比喩を入れる
- 地理を名前に入れる
- 物語性のある名前
これを順に解説と具体例を紹介します。
1.創設者の名前を入れる
高級ブランドやアパレルブランドの多くでは、創設者の名前をそのままブランド名に使用しています。
その創設者のデザイナーが象徴的な場合によく使われる手法で、個人の名誉や歴史をブランドに投影し、ブランドの信頼性や独自性を高めます。
例
LOUIS VUITON、CHANEL など
2.造語を利用する
独自の造語や略語を使ってブランド名を作ることもあり、よくやるのは2つ以上の言葉の組み合わせです。
造語は簡単にオリジナリティーを出しやすく、記憶にも残りやすくなります。
また、商標にも引っかかりにくいという利点もあります。
例
「Adidas」
アディダスの創設者、アドルフ・ダスラーの愛称 “Adi” と姓 “Dassler” を組み合わせたもの
3.象徴的なワードや比喩を入れる
ブランド名が象徴的な意味を持つことで、消費者に強い印象を与えることができます。
例
「Apple」
りんごという意味ではなく、知識と革新の象徴として簡潔で覚えやすく親しみやすいイメージを与えるために使われている
4.地理を名前に入れる
特定の地域や都市の名前を入れることで、その場所のイメージやステータスをブランドイメージ付けに利用しています。
例
「Patagonia」
南米の荒野と冒険のイメージをブランドに反映している
5.物語性のある名前
ブランド名自体に物語や背景を持っている場合、消費者に深い印象を与えることができます。
例
「Nike」
ギリシャ神話の勝利の女神ニケから名付けられており、勝利やパフォーマンスを連想させる
これらの有名ブランドのブランド名の法則や特徴を参考にして、ブランド名を考える際のインスピレーションにしましょう。
ブランド名の決め方のコツとは?
では、実際にブランド名を決める際のコツはあるのでしょうか?
ここでは、ブランド名の決め方のコツや注意点についてお伝えをします。
ブランド名の決め方のコツ
- シンプルかつ明確に
- 意味がある言葉を選ぶ
- 独創性を持たせる
- ターゲット市場を意識する
- ブランドの将来性を考慮する
- 商標登録調査をする
1.シンプルかつ明確に
ブランド名は短くて覚えやすいものがベストです。
複雑な名前よりも簡潔で発音しやすい名前の方が、消費者にとって覚えやすく、認識されやすくなるので、口コミで広がりやすくなります。
キャッチーな名前にするとより覚えられやすくなります。
2.意味がある言葉を選ぶ
ブランド名には、
- ブランドの価値観や特徴
- 製品の特徴
を反映させましょう。
意味がある名前にすることで、消費者に対してブランドの価値観や特徴などのイメージづけがしやすく、ポジティブなイメージや感情を喚起しやすくなります。
3.独創性を持たせる
市場には多くのブランドが存在するため、識別しやすくするためにも独自性が重要です。
似たような名前のブランドがあると間違えられやすく、そのブランドのイメージに引っ張られてしまいます。
他のブランドと混同されないよう、オリジナル性のあるユニークな名前を考えましょう。
4.ターゲット市場を意識する
ブランド名が、ターゲットとする市場や顧客層の好みになっているかどうかは重要です。
- 性別
- 年齢
- ライフスタイル
など
に見る文化的な背景や言語的な響きなどをもとに考えましょう。
5.ブランドの将来性を考慮する
ブランドが成長する過程で、変化も出ます。
- 製品ラインの拡大したり
- 新たな市場に進出する可能性
- 時代やトレンドの移り変わり
など
考慮して、汎用性のある名前を選びましょう。
6.商標登録調査をする
ブランド名を決定する際には、同じまたは類似した名前が商標として登録されていないか確認することが必須です。
商標登録が既にされている名前にした場合は、法的な問題に発展し賠償金を支払うなどのケースになる可能性もあります。
法的な問題を避けるためにも、商標登録がされていないか調査し、必要であれば専門家の意見を求めるようにしましょう。
ブランドの理念やビジョンに合った名前をつけることで、ブランディングにもつながります。
ブランド名決定までの手順
ここまでは、ブランド名の決め方についてお伝えをしましたが、ここでは具体的なブランドの決め方の手順をお伝えします。
ブランド名決定までの手順
- ブランドコンセプトを明確にする
- リサーチを行いリストアップする
- 候補名の検討
- 商標登録の調査をする
- 最終決定を行う
具体的な手順を紹介します。
1.ブランドコンセプトを明確にする
まずは、
- ブランドが誰に対して
- どんな価値を提供するか
を明確にしましょう。
ここが明確でないとコンセプトが定まらず、ブレてしまいますし、結果ブランド名も決まりません。
コンセプトはブランドの土台になる大事な部分なのでしっかりと決めましょう。
2.リサーチを行いリストアップする
ブランドのコンセプトや製品の特徴、ターゲット市場を元にリサーチを行い
- 創設者の名前
- 地理的な名前
- 造語
- 外国語の単語
など
様々な角度からアイデアを出して候補名をリストアップしましょう。
それぞれの言葉の持つイメージや意味も確認をしましょう。
3.候補名の検討
候補名がそれぞれブランドのアイデンティティやイメージに合っているか確認をして検討をします。
また、発音のしやすさや覚えやすさ、書きやすさなども大事な要素になるのでその点も考慮して検討しましょう。
4.商標登録の調査をする
候補名が他のブランドに使用されていないか。または商標登録されていないかを確認しましょう。
商標登録の確認は特許庁のHPで確認ができます。
また、仮に似た言葉があったり、商標権の問題がないか判断に迷う際は法的なアドバイスを得ましょう。
5.最終決定を行う
以上を踏まえて、ブランドイメージに最も適したブランド名を選びましょう。
これらを加味してブランド名を決定することで、単に名前を選ぶ以上にブランド全体の戦略にも影響を与えることが可能です。
まとめ
いかがでしたか!?
ブランド名の決め方やコツを注意点も含めてお伝えをしました。これらを意識してブランド名を決めることで、強力なブランディングを築くことができ、マーケティング的にも効果的です。
ブランドイメージが伝わるブランド名を探って決めていきましょう。
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