アパレルブランドを立ち上げるにあたり、
というご相談をよくいただきます。
少し前だと、意識が高いブランドや企業が取り組むことのようでしたが、今では年々進行する地球温暖化を目の前に地球環境に配慮したものづくりは必須となってきており、SDGsでサスティナブルな取り組み自体がその企業やブランドの指標にもなっています。
とはいえ、アパレルではどんな取り組みができるの?って方もいらっしゃいますよね?
今日は、アパレルブランドで取り入れられるサスティナブルな取り組みとは?具体例も含めて解説についてお伝えします!
サスティナブルなものづくりをすべき理由や背景
日本では、まだまだ意識の高い企業やブランドが行うものとの見方が多いですが、ヨーロッパでの取り組みは顕著で、アパレルブランド以外で言うとAppleのライトニングケーブルが廃止されたのは、ライトニングはAppleでしか活用ができないため、地球環境によくない。というヨーロッパでの考えから来ています。
アパレルでも定番になってきていて、特に大手SPA企業やスポーツブランドでは当たり前になってきています。
さらに、2020年のコロナ禍でアパレル商品が売れにくくなったのを機に、日本でも多くのブランドがサスティナブルな取り組みを行っています。
とはいえ、どんな取り組みをしたら良いのかわからないという方も多いと思いますので、この後の章では、その具体的な施策を紹介していきます。
商品づくりで取り入れられるサスティナブルな取り組み
まずは、商品作りの際に取り入れられるサスティナブルな取り組みにどんな方法があるのかをお伝えしていきます。
商品作りでの取り組み
- リサイクル素材の使用
- アップサイクル
- 余剰生地の活用
- 調温素材の使用
- オーガニックコットン
では、これを順に解説していきます。
1.リサイクル素材の使用
サスティナブルなものづくりと言って、まず思いつくのがリサイクル素材の使用ではないでしょうか?
リサイクル素材はリサイクルポリエステルやリサイクルナイロン等、ペットボトルなどの資源をリサイクルすることで出来た素材のことです。
最近、ポリエステルなどでリサイクル素材を使用するブランドが増えており、特にスポーツブランドではこの意識が高く、多くのブランドで使用されています。
一点、リサイクル素材というと安く調達できるイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません!
通常の素材よりも高いです。理由としては、素材を加工して糸にするところから始まっており、その加工賃が入っているためです。
そのため、安さのためにリサイクル素材をしようとする考えはやめましょう。
2.アップサイクル
アップサイクルとは本来であれば捨てられるはずの廃棄物にデザインなどの付加価値を持たせて、別の新しい製品に生まれ変わらせることです。
また、アパレルブランドのブランドタグを付け替え、新しい名前や新しい価格で新しい人に届けるサービスもこれに含まれます。
3.余剰生地の活用
余剰生地とは生産過程で余った生地や糸のことです。
余った生地を捨てるのではなく、それを活用して 製品を作成する方法です。
大量に出るわけではないので小ロットでの生産には向いています。
なかなか、余剰生地を調達することは難しいのですが、知り合いの工場さんなどいらっしゃったら聞いてみて譲っていただくのがオススメです。
ブランドが使った品質の良い生地が手に入る場合もあります。
4.調温素材の使用
調温素材とは、ユニクロのヒートテック等に代表される、調度調整ができる素材です。
一見、調温素材はサスティナブルと関係が内容に感じるかもしれませんが、実は大いに関係があります。
何故、調温がサスティナブルなのかというと、調温素材の製品を着用することでエアコンの使用が減り環境に優しいためです。
エアコンの使用自体は地球環境にも影響を与えるのと、さらには電気代も節約できるという点でのエコな面もあります。
ただ、オリジナルでの生地開発は大きなロットのあるブランドでないと厳しく、小ロットの場合は既にある生地から使用することで活用できます。
5.オーガニックコットン
オーガニックコットンも実はサスティナ素材の一つです。
オーガニックコットンは遺伝子組み換え種子や、農薬、化学肥料を使わず、 栽培する人たちの健康面に配慮された素材です。
また、 児童労働、債務労働など不当な労働がされない環境で、賃金も正当に配慮された上で作られている素材という点も大きなポイントになります。
アパレルが抱える深刻な闇
商品作成時のサスティナブルな取り組みについてはイメージが湧いていたという方も多いでしょう。
しかし、最近のアパレル業界で問題になっているのは、アパレル製品の大量廃棄です。
この問題は深刻で、アパレルの闇と言っても良いほどの社会問題です。
サスティナブルな視点から大分減りましたが今もまだ行われています。
せっかく作った服がゴミとして 捨てられるとは、すごい問題じゃないですか?
どんなに環境に良い素材や取り組みをして商品作りをしたとしても、商品が大量に売れ残ってしまっては意味がありません。
なぜ大量の廃棄になるか?
なぜ、大量の廃棄が行われるのでしょうか?
それは、服に限らず物は沢山作った方が安いコストになるからです。
オーダー数量が少ないとコストが高くなるため多めに発注する企業もあり、結果、沢山作って売れ残ってしまう…という本末転倒な話です。
これはコロナ禍でアパレル商品が売れにくくなった際にかなり改善がされて、2020年以降は減ってきていますが、これが実情です。
在庫を活用したサスティナブルな取り組み
そんなアパレルの闇を解決するために、商品化した後の在庫を活用した取り組みがいくつかあります。
その取り組みについてお伝えします。
在庫を活用したサスティナブルな取り組み
- ファミリーSALE
- リメイク
- ネーム付け替え
- 黒く染める
これについて説明します。
1.ファミリーSALE
ファミリーSALEは、一般的に多くのブランドで行われている方法です。
コストに対して、最終赤字にならないくらいの値段まで下げて販売をします。
消費者としては嬉しい取り組みで、一つの手法ではありますが、ファミリーセール前のSALEで最後まで売れ残っているものは中々売れにくく、ファミリーSALEをしたからといって入れるわけではなく、根本的な解決にはなっていません。
最終手段といってもいい手法です。
2.リメイク
リメイクは、元の商品を活かしながら、元の商品から形を変えて販売をする方法です。
例
元々ワンピースだった商品をスカーフにする
元の商品の生地を活用して、デザインをアレンジしたり形を変えます。
形を変えることでさらに時間とコストはかかりますが、廃棄という問題を避けれる一つの手法です。
3.ネーム付け替え
元々販売していたブランドのネームを別のブランドのネームに付け替えて、新たなブランドとして販売する方法です。
例
有名ブランドのネームを別のブランドのネームにして再販する
特に、ある程度の価格で販売をしている有名ブランドの場合、SALEをするにしてもあまり安い価格にすると、ブランディングが保たれなくなる場合があります。
そのような場合にこの手法が有効で、新たな全く違うブランドタグに付け替えるだけで、有名ブランドのブランディングを保ちながら、廃棄を避けることができます。
ただ、元がハイブランドの場合は有効ですが、元々リーズナブルなものには適用が難しいです。
4.黒く染める
最近多いのが、元の服の色を黒く染めるという方法です。
黒以外の色のの商品を黒く染めて、新しい商品として再販します。
黒は
- 比較的トレンドに左右されない
- 一番濃色になるためどんな色も黒にできる(素材などでできない場合はある)
という利点があり、それを活用した方法です。
最近では京都の染め職人と提携するなど、企業ぐるみでの取り組みとして最近増えている手法です。
しかし、再度染色をすることで水の汚染の懸念はあるため、その点での環境への配慮も必要です。
サスティナブルな商品作りで意識すべきこと
このように、サスティナブルで取り組めることを色々紹介してきましたが、前提として商品作りをするにあたって意識すべきことがあります。
商品作りで意識すべきこと
- 商品を作りすぎない
- ブランドの影響力を持ち、ターゲットを集める
これらについてお話をします。
1.商品を作りすぎない
先にもお伝えをしましたが、どんなに環境に配慮をしても、商品を作りすぎては本末転倒です。
そもそも、商品を作りをする際に商品を作りすぎないというのも大事なポイントです。
もちろん、コストの問題はあるかと思いますが、自分のブランドの影響力を踏まえて、どの程度売れるのかしっかり見極め、バランスを見てから適正な量を生産しましょう。
2.ブランドの影響力を持ち、プロモーションを行う
また、ブランド自体の影響力や商品のプロモーションを行う。という点も重要です。
これがないで商品販売をしようとしても、商品は売れません。
売れない商品は、廃棄されてしまい、ごみになってしまいます。
この問題は深刻であり、なんとかしたい!という思いもあり、それを解決するためにも私はSNS集客の仕事を始めました。
自分の商品を持っているけど、なかなか販売に繋がらないという方は、まずはそこを見直す必要があります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、アパレルブランドで取り組めるサスティナブルな取り組みについて紹介をしました。
サスティナブルな取り組みをすることで、環境へ配慮しながらブランド力のアピールにもなります。
とはいえ、本質は廃棄される商品数を減らすことも重要なので、そこを見直していきましょう。
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