アパレルブランドのインスタを運用することになって
なんて思っていませんか!?
そもそも、有名な企業でも有名なブランドでもないからインスタを最大限活用していただきたいです!
インスタを活用することで、無名の会社、無名のブランドでも十分逆転すること可能です。
今日は、wafu.に学ぶ!インスタを活用したアパレルブランドのファン化による集客とは?についてお伝えします!
wafu.とはどんなブランド?
wafu.は日本のアパレルブランドで、リネン素材を使用した製品を展開しているファクトリーブランドで、wafuの製品は洋服だけでなく、寝具、雑貨など多岐にわたります。
製品はすべて、70年続く日本国内の自社工場で生産されており、手作業による美しい縫製で高級感と安心感を兼ね備えた高品質な製品づくりをされていて、環境にも配慮したされているのが特徴です。
そのモノづくりは、顧客からの満足度も高くECショップでのレビューは1万件以上・星4.99となっています。
そんなwafu.は創業者である綿貫陽介さんが以前、工場で洋服の大量生産を体験して感じた違和感をきっかけに、
産業が続くこと、資源を循環させること、社会を考えること、そして、ワクワクすること。
にフォーカスしたものづくりをしたいと思い立ち上げられました。
また、wafu.の活動は洋服作りだけにとどまらず
- アパレル産業に関わる全て人を憧れの的にして、これがやってみたい!を生み出す。
- 例えば生地などの資源に対し環境負荷をできるだけ抑え、※リペア、リユース、リサイクルの流れを普通のことのようにする。
- 障がいも個性として捉え、多様性の一つとして活躍できる場所をつくる。*公式HPから抜粋
といった社会的な問題に関しても積極的に取り組まれているのが素晴らしいです。
従業員の方との密なコミュニケーションを重視し、非効率を恐れない独自の経営スタイルを持っています。
そんなwafu.は今では人気のブランドまで成長されていますが、元々は無名のブランドでした。
そこからの人気の秘密には、モノ作りだけでなくインスタにもあることが分かりましたので、ここからはその秘密についてお伝えをしていきます!
wafu.のインスタ活用によるファン化戦略
wafu.のインスタの活用法は、今まだ有名ではないブランドやこれからブランドを立ち上げようと考えている方にぜひ参考にしてほしいヒントがたくさん詰まっています。
wafu.のインスタの特徴
- 複数のアカウントを使った発信
- 価値観・人柄のわかる発信
- クリエイティブの世界観
- インスタLIVEの開催
- マルチチャネル展開
これを具体的にお伝えをしていきます!
1.複数のアカウントを使った発信
wafu.では複数のアカウントを運営されています。
wafu.で展開しているアカウント
- wafu. ———-> ブランドのアカウント
- わたぬき|人生の質を上げる服屋 ———-> 社長のアカウント
-
cip_yamanashi by wafu ———-> 店舗のアカウント
アカウントの役割としては、
- ブランドのアカウント ———-> 製品情報
- 社長のアカウント ———-> 社長の価値観
-
店舗のアカウント ———-> 店舗やスタッフの情報
というように発信内容が分かれています。
ブランドのアカウントだけだと、製品情報にとどまってしまいがちですが、社長やスタッフのことを知ってもらえる機会になるので、ファン化の要因の一つとなっています。
2.価値観・人柄のわかる発信
wafu.のインスタで最も優れていて、他のアカウントと異なる点は、価値観や人柄のわかる発信がされていることです。
それも、運営しているどのアカウントでもそのような発信が垣間見え、そこから人感を感じるのが特徴です。
①ブランドのアカウント
ブランドのアカウントでは、主に製品情報を発信していますが、その中でも他のブランドのアカウントでは見えないようなブランドへの想いや価値観が見えます。
これは、汗染みが目立ちにくいブラウスの商品紹介に関する投稿なのですが、投稿文にはこの製品を作った想いがつづられています。
・彼女は悩んでいました。
・脇汗と戦っているのは私だけじゃない。
・脇の汗染みが軽減される薄地のリネントップスの開発に命を燃やしました。
こちらは普段から脇汗に悩むスタッフの発案で生まれた商品なのですが、その
- 普段抱えてる自分の悩み
- 商品に対する思い
が記載されています。
多くのアパレルブランドの商品紹介をする投稿では、投稿文に
- 製品の情報(商品名、サイズ、色など)
- 着用シーンのイメージ
くらいしか書かれておらず、商品に対する思いなどが書かれているアカウントはなかなか見かけません。
この投稿では、製品に対する思いだけでなく自身の悩みから生まれた商品であるということが書かれており、その悩みが多くのユーザーが抱えているお悩みで言語化されていることから、ユーザーの共感を得るものになっています。
このような価値観や想いが見えるため、ブランドとしてファン化されていることが分かります。
②社長のアカウント
wafu.のアカウントで最も価値観がわかるアカウントになっているのが社長の綿貫さんの発信です。
このアカウントではブランドへの想いにとどまらず、ご自身の考え方含めて発信がされていて、この発信が他の発信を逸しています。
1からファクトリーブランドを築き上げた社長による発信は、アパレルブランドや消費者だけでなく、「何か人生を変えたいと思いながらできていない」という方には刺さりまくりで、おそらく、その価値観に刺激を受けて社長のファンになったのちにwafu.を知る人も多いと思われます。
また、スタッフ思いであることも伝わります。
投稿やストーリーズでは、度々社内の様子が紹介されていて、スタッフも多く登場するのと、社内で振る舞う昼食作りに勤しんでいる様子なども紹介されています。
特に、ストーリーズではフィードの高級感あるブランディングとは異なり、社長のフランクな人柄が垣間見える内容がファン化につながっています。
3.クリエイティブの世界観
wafu.のアカウントでは、フィード投稿やリールのクリエイティブの世界観も圧倒的です。
写真のクオリティーが高く、このクリエイティブだけでも引き込まれます。
また、ブランドと社長のアカウントでの世界観の統一がされていて、ブランディングされています。
商品価格帯も
- シャツ ——-> 約25,000円
- ワンピース ——-> 約40,000〜55,000円
と比較的高めのブランドとなっているので、クリエイティブの世界観からもそのブランディングが伝わり「本物」を届ける姿勢を感じます。
4.インスタLIVEの開催
wafu.ではインスタLIVEを盛んに行なっていて、人柄の伝わる発信やユーザーとのコミュニケーションがファン化につながっていると感じます。
①社長のアカウント
最近は頻度が減ったようですが、以前はほぼ毎日と言っていいほどインスタLIVEが開催されていました。
社長のアカウントのインスタLIVEでは、
- ご自身の考え方
- ブランドへの想い
- イベントに対する想い
- 会社への想い
が発信されていて、その中ではユーザーとのコミュニケーションも盛んに行われていてチャットも活発です。
LIVEを通して、社長の気さくな人柄も伝わるのと、まっすぐな姿勢が伝わるので、ファンになってしまいます。
②店舗のアカウント
店舗のアカウントではほぼ毎日のようにインスタLIVEを開催していて、社長の奥様がメインで他のスタッフの方も登場しながら、
- フリートーク
- 製品、コーデ紹介(「よしコーデ」と呼ばれる、奥様のコーデ紹介)
をメインとしたLIVEを行なっています。
そのLIVEでは、スタッフの方にそっくりなお人形が出てきてトークを展開されているのですが、スタッフの方のプライベートなども垣間見える内容になっています。
5.マルチチャネル展開
最後に、wafu.では複数のアカウント運営をされているだけでなく、マルチチャネル展開がされているのも特徴です。
社長が主体となって、インスタ以外のさまざまな媒体で発信をされています。
その役割を見てみましょう。
1.X
Xでは主に
- 価値観の発信
- ブランドの情報やお知らせ
が発信をされており、ユーザーとのコミュニケーションが目的で使われています。
2.Youtube
Youtubeでは、
- 他社製品と自社製品の比較
- 自社製品の舞台裏
を発信しています。
主に面白いのは、他社製品と自社製品の比較の動画で、
- 無印
- しまむら
- ユニクロ
と言ったリーズナブルな価格のブランドと自社の製品がどう違うのかを説明しています。
他のブランドを貶すわけではなく、どうして製造価格が安いのかが丁寧に説明された上で、どうして自社の製品が高くなっているのかが説明されているので、自社製品の特徴を消費者に丁寧に教育しています。
3.Voicy
Voicyでは、ブランドの裏側や社長の会社経営に関する価値観をはじめ、プライベートの近況などが知れます。
消費者というよりも、アパレル業界や業界に関わらず経営者、個人事業主に響くような発信がされています。
媒体によって、層も異なることから複数のチャネルを組み合わせることでブランドを認知しやすく顧客を取り入れやすいのと、一つの媒体でファンになった方が、より詳しくブランドや社長のことを知りたいと思って他の媒体を見ることでさらにファンになる方が多くなっているのがわかります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、wafu.のインスタによりファン化戦略についてお伝えしました!
元は無名だったブランドが成長したのには、製品自体の良さに加えてインスタでの発信が鍵だったことが分かります。
特に、小規模ブランドの方やこれからブランドを立ち上げたい方には参考になる内容だったと思います。
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