アパレルブランドを立ち上げるにあたって
というご相談をよくいただきます。
顧客に長く選ばれるためにはブランドを作りの手前であるコンセプト設計からしっかりと練る必要があります。
コンセプトやターゲット設定はしっかりできています!という方が多いのですが、その多くはできているとは言い難いものになっています。
今日は、顧客に長く選ばれるブランドを作る!アパレルブランド立ち上げの6つのステップについてお伝えします!
長く愛されるブランドを作る必要性
「良い商品」を作れば購入してもらえるという方が多いのですが、決して「良い商品」を作れば選ばれるわけではないです。
そもそも「良い商品」の物差しは実は抽象的です。「良い商品」の基準は何ですか?
あなたの作りたいものが形になった状態が「良い商品」ですか?
もちろん、その基準も大事なのですが良い商品かどうかはお客様が決めることです。
また、顧客に長く選ばれるアパレルブランドを作ることは、
- ブランドの核となるビジョン
- ミッション
- 一貫したブランディング
- 高品質な製品
- 顧客との信頼関係
- 持続可能な取り組み
など
ブランディングやターゲットに合わせて、さまざまな要素が必要となるので、「点」ではなくこれらを総合して「面」考えていく必要があります。
長く選ばれるブランドにするためにやるべきこと
では、具体的にどのようなことをやるべきなのでしょうか?
その必要な要素について解説をしていきます。
1.ブランドの核となるビジョンとミッションを定める
ブランドが持つビジョンとミッションは、顧客との長期的な関係を築くための基盤となります。
例
- ビジョン
環境に優しいサステナブルなファッションを提供すること - ミッション
高品質で長く愛される製品を作り続けること
このようにビジョンとミッションを設定し、このビジョンやミッションに共感してくれる顧客が、ブランドを選び続けてくれます。
2. 高品質な製品の提供
高品質な製品を提供することも重要です。
例
- オーガニックコットンやリサイクル素材を使用し、製造過程での細部にまで配慮しこだわる
- 厳選した素材と熟練の職人による製造プロセスを通じて、高クオリティーな製品作っている
ここで大事なことは、このこだわりが「自己満」であっては意味がありません。
ターゲットニーズに合った品質にしましょう。
3. 一貫したブランディング
ブランドアイデンティティを確立し、一貫したブランディングを行うことも重要です。
- ロゴ
- カラー
- フォント
- デザイン
- 世界観
など
のデザイン要素を統一することは勿論のこと、
- 価値観
- 発信内容
- 与える印象
も一貫することで、ブランディングを確立でき、ブランドに対する信頼感を築きます。
4. 顧客とのコミュニケーション
顧客とのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築くことが重要です。
SNSを活用して、顧客の声に耳を傾け、迅速に対応するこでファン化が可能です。
インスタなどのSNSを活用して、顧客と積極的にコミュニケーションを図り、信頼関係を築きましょう。
5. 顧客のフィードバックを活かす
顧客からのフィードバックを積極的に収集し、それを元に製品やサービスを改善することが重要です。
アンケートやレビューを活用して顧客の意見を収集し、改善点を見つけ出すことで、顧客満足度を高めることができ、それがブランドを選び続けてくれる要因になります。
6. 継続的な進化と革新
ファッション業界は常に変化しているため、トレンドを反映しながら、新しいアイテムを定期的に発信しましょう。
進化し続けることで、顧客に飽きさせないブランドを築くことができます。
リサーチをしながら新しい情報にアンテナを貼り、常に新しいデザインや素材を取り入れ、進化し続ける努力をしましょう。
長く選ばれるアパレルブランドを作る6つのステップ
ここまでやるべきことをお伝えしましたが、それを踏まえて現役のアパレルデザイナーでもある私が実際にやっている長く選ばれるアパレルブランドの作り方についてお伝えをします。
長く選ばれるアパレルブランドを作る5つのステップ
- 自己理解をする
- コンペジターを探す
- イメージを集める
- 言語化する
- イメージを整理する
- ポジションを決める
これを詳しくお伝えします。
1.自己理解をする
自分自身のこともそうなのですが、
ということはありませんか?
まずは、
このブランドは何者?
というブランディングやコンセプトを明確にして、掘り下げていくことが大事です。
- ターゲット
- コンセプト
- 強み
を整理しましょう。
目的地に向かうためには地図が必要ですよね! そのためのまずは目的地設定をするイメージです。
コンセプトなどは、ここで確定しなかればいけないわけではないです。
一度方向性を定めないと、次のステップに移ることができないので、一度定めましょう。
その上で、次の2以降のステップを通しながら変えてもOKです。
2.コンペジターを探す
コンセプトが近い競合ブランドと競合とテイストや価格帯が違うけどターゲットが近いブランドを探しましょう。
リサーチすべきブランド
- A テイストがかなり近いブランド
- B テイストは近いけどちょっと違うブランド
- C イメージに近いけど価格帯が違うブランド
競合と何を差別化するのかを考えながら様々な切り口で探すといいですね。ターゲットを想定して探しましょう。
3.イメージを集める
競合リサーチをしてイメージ画像を収集しましょう。
まずとにかくイメージと思う画像をひたすら収集することが大事ポイントです。
ネタが少ないと、そこからアイディアが膨らみません。多ければ後で削ればいいので、まずは多すぎるくらいでOKですので、
- とにかく良いかも
- 使えるかも
と思ったらストックしておきましょう。
ネタの収集には、Canvaのホワイトボードがおすすめです!
- スクショする
▼ - Canvaに貼る
▼ - URLも一緒に貼っておく
で画像を管理しておくと、後の企画の作業もスムーズです。
4.言語化する
次に行うのは、PICK UPした画像の要点を言語化するということが重要です。
集めた画像の
- どの点が良かったのか?
- 何がポイントなのか?
を一つづつ言葉にしていきましょう。
慣れないうちは根気のいる作業でとても大変かもですが、ここがとっても大事です。
これをすることで頭の整理になりブレなくなりますので、具体的に言語化をしましょう。
まずは、少しずつ訓練をしていきましょう。
それをすることで、目指す先が明確になっていきます。
5.イメージを整理する
言語化を元に、集めた画像の中で必要な画像と要らない画像とに分けて整理をしましょう。
PICK UPする時に直感では、「いる」と思ってPICK UPしたけど、実際にその画像を言語化してみようとしたら、良い点が思いつかない。ってこともあるかと思います。
そういう時は、「いらない」に一度振り分けましょう。
言語化しているとここがスムーズになりますし、言語化していくことで要らない画像も沢山出てくるので、より方向性が明確になってきます。
ただ、「いらない」画像はそもそもPICK UPしなくていいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、多くのネタを収集していないと、収集した画像の中でアイディアを考えようとしてしまし、デザインが研ぎ澄まされません。
「いるかな?いらないかな?」と迷ったものは一度PICK UPして、言語化の際にやっぱりいらなければそれでOKです。
まずは多くのネタを収集することが重要です。
6.ポジションを決める
競合の中でも「どのポジションなのか?」を探って決めましょう。
ポジショニングの決め方
- 紙に十字線を引く
- 縦横の軸に項目を書く(それぞれ横と縦は対義語になるように)
- リサーチしたブランドを載せる
- 一番右上が字ブランドになるポジションを探る
まさにこれがブランドの地図となります。
これをすることで、
- ブランドの強み
- 方向性
が明確になって、方向性が定まります。
イメージ収集&言語化をしているとここがスムーズになります。
このためにも競合分析と自社分析が大事なのです。
この深掘りと整理をせずに始めると大きくブレてしまうので、結果誰にも刺さらなくなってしまいます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、顧客に長く愛されるブランドを作る6つのステップについてお伝えをしました。
まずは、ブランドのコンセプトを明確にして適正なステップを踏んでブランド作りをすることで顧客に長く愛されるブランドを作ることができます。
時間のかかる作業にはありますが、丁寧に進めましょう。
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