アパレルブランドを作るにあたり
というご相談をよくいただきます。
確かに、無名な人よりも芸能人の方が
- 影響力
- 資金力
- スポンサー
と有利に働く分、ブランドを作りやすく認知もされやすいです。
しかし、ブランドを作ることは簡単でも長く続けるのとは芸能人でも簡単ではありません。
長くブランドを続けるためには、その影響力や資金力だけではなく、様々な点で力を入れる必要があります。
その要素は大きく分けると
- ブランディング
- マーケティング
になります。
今日は、芸能人発ブランドだからじゃない！Her lip to に見るアパレルブランド成功の秘訣についてお伝えします！
Her lip toのブランディング
2018年にデビューした、元AKBの小嶋陽菜さんがプロデュースするheart relationによるレディースブランドです。
- 店舗数
日本 1店舗 ＊表参道のみ - 出店業態
オンラインショップがメイン
で展開する今を代表する人気ブランドです。
コンセプト
Her Lip Toのブランドのコンセプトは女性たちの日常に自然と溶け込む気品と華やかさを提案するライフスタイルブランドです。
「今着たい服」日常のドラマティックな瞬間がワードローブで叶うように。生地の素材やラインにこだわり、日常に自然と溶け込む気品と華やかさをHer lip toは提案します。
引用：Her lip to 公式HP
Her lip toのファッションテイストはフェミニンエレガンスです。
フェミニンで可愛いなだけでなく、気品と華やかさを感じる装い。日常のワンシーンを洋服でドラマチックに演出したい女性にオススメのブランドです。
その証拠にHer lip toでは、洋服だけでなくとライフスタイルに密着すべく
- アクセサリー
- コスメ
- カフェ
の展開が行われています。
ターゲット層
Her lip toのターゲットは30代女性をコア層としています。
ワンピースをメインとしたブランドで小島陽菜さんに憧れる女性からの支持が強く、日々の日常を特別にしたい女性がターゲットです。
1着2万～3万円台の洋服が中心で、素材やシルエットにこだわりを持っており、服にこだわりのある女性やある程度収入のある層へアプローチしています。
ロゴ
Her lip toのロゴの特徴を見てみましょう。
リブランディング前は明朝体でしたが、筆記体へと変わりました。
手書き風の筆記体ロゴからは、女性らしさや柔らかさを感じさせながらも自分らしさも感じさせる、まさに「今の気分」を感じるフォントで等身大の女性の印象を与えています。
2024年春夏のカラー
2024年春夏のカラーも見てみましょう。
ピンクやホワイトのカラーで柔らかを入れながらピンク味のあるブラウンやブラックを入れることで大人の気品とエレガントを際立たせたカラーリングとなっています。
フェミニンで可愛らしさがありながら、全体的にエレガントさと華やかさを感じるブランドとなっている。
Her lip toのファンを獲得するインスタ運用の秘訣
Her lip toのブランディングについてお伝えをしましたが、ここからは実際にどのようなインスタ運用でファンを獲得しているのかをお伝えしていきます。
Her lip toのファンを獲得するインスタ運用の秘訣
- プロフィール
- フィード
- ストーリーズ
- ハイライト
- リール
- インスタLIVE
これを詳しく見ていきます。
1.プロフィール
- プロフィール画像 ブランドロゴ
- プロフィールの内容 ディレクター垢やサブ垢との紐付け
- 導線 ・公式ECショップ
・別垢
余計な情報はなく、Her lip loとして行っている事業が一眼でわかり、興味を持った人が遷移できるのが特徴です。
また、名前の部分にブランド名のカタカナ表記も入っているので検索の時にヒットしやすくなっています。
既に有名で人気のあるブランドで有名人が運営しているブランドなので、これくらいシンプルでOKですが、まだ無名のブランドの場合はもう少しあった方が良いですね。
2.フィード
フィードはどうでしょうか？
- 投稿画像・世界観
ペールトーン＋ネイビーの上品でフェミニンな世界観
- 投稿文
情景がイメージできるようなストーリーある投稿文
- その他
投稿画像に文字が入っているが世界観に馴染んでいながら目を引く
画像の世界観も素敵ですが、情景をイメージできるストーリー性ある世界観作りが引き込まれます。
その世界観作りが画像だけでなく、投稿文の文章からも感じます。
また、ハッシュタグはプロフィールの名前同様に、
- 英語
- カタカナ
が用意されていて、
- 検索しやすく
- UGCを生みやすい
工夫がされています。
ブランディング的に小嶋陽菜さんが出てくる箇所も多いのですが、スタッフの投稿も多めになっていて小嶋陽菜さんだけが出てきているわけではなく、「小嶋陽菜さん頼り」になっていないのが特徴です。
3.ストーリーズ
続いてストーリーズです。
主なストーリーズの内容
- Youtubeの紹介
- スタッフコーデの紹介
など
スタッフコーデの紹介やYoutubeへの誘導でより具体的なコーデの方法や提案を知ることができる内容になっています。
また、スタッフコーデの紹介が多く参考になるので、そこからECショップへも遷移しやすくなっています。
4.ハイライト
ハイライトにもHer lip toならではのこだわりが見えます。
ハイライトのデザインは世界観に合わせたカラーを使用したロゴを使用しています。
主なハイライトの項目
- STAFF SNAP
- POP UP SHOP
- 発売日ごとのアイテム紹介
となっており、まずは多くのコーディネートを見てもらうためにSTAFF SNAPを一番右に置いていることが伝わります。
また、今はリアル店舗が1店舗ということもあり、リアルに見てもらえるイベントの訴求もされています。
5.リール
Her lip toのインスタの最も特徴的なのはリールです。
- リールの内容
・Her Lip Toのプレススタッフによる着こなし提案やカラバリの紹介
・アイテム紹介
特に、Her lip toのリールでは、アイテム単体ではなく、スタッフが着用した様子を紹介しており、
- コーデの参考
- 着用シーン
のイメージが湧きやすくなっています。
また、一度に複数人登場するので同じアイテムやシリーズの中でも自分に合ったアイテムがどれなのか比較検討がしやすくなっています。
エンタメ性もあるリールもあるため飽きません。
世界観やブランディングを大事にしながら、シーンなどの演出にもこだわりが見えます。
リールも小嶋陽菜さんが出てくる部分はありますが、多くはスタッフによる投稿がメインになっているのが特徴です。
6.インスタLIVE
インスタLIVEにも力を入れています。
- インスタLIVEの内容
・新作入荷やシーズンイベントに合わせた・プレススタッフによる
・商品やコーデ紹介
など
新作だけでなく、シーズンイベントに合わせたコーデ紹介があるのが特徴で、身長別のコーデが見れるのもイメージがつきやすいです。
また、その時のプロモーションに合わせて
- 店舗
- イベント会場
から中継がされています。
LIVEも小嶋陽菜さんが出てくる部分はありますが、ほとんどがスタッフによる投稿がメインになっているのが特徴です。
まとめ
いかがでしたか？
今回はHer lip toのブランディングとインスタ運用についてお伝えしました。Her lip toが成功し続けている理由の一つは「芸能人発のブランド」であることがあるかもしれませんが、それだけでなくブランディングやマーケティングをしっかり力を入れていることが理由だということがわかりました。
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