アパレルブランドの服作り

【アパレルブランド立ち上げ】小ロット生産可能な縫製工場の探し方とポイント紹介

よしみ
よしみ
こんにちは!現役でアパレルデザイナーをしながら、アパレル未経験者のアパレルブランド立ち上げサポートをデザイン~服作成、集客まで トータルでサポートしているブランドプロデューサーのよしみです!

個人でアパレルブランドを立ち上げるのに突然大量生産を依頼できる人は中々いません。
そのため、

小ロットで生産可能な工場ってどう探せばいいですか…?

というご相談をよくいただきます。

ブランド立ち上げ当初は誰しもできるだけ初期投資を抑えつつ、リスクを最小限に抑えるためにも、小ロット生産が可能な工場の探してブランドを成功させたい!という思いがあり、その成功のためにもポイントとなる部分になります。

しかし、その探し方や間違ったマインドで探すと危険になります。

今日は、アパレルブランド立ち上げのための小ロット生産可能な工場の探し方とポイントを紹介をお伝えします!

小ロット生産が求められる理由とは?

新しくブランドを立ち上げていく場合、まず大きな壁としては

ブランドを立ち上げて服を作っても売れるのかな?

という不安です。
折角商品を作ってもそれが売れなければ、在庫リスクになりますし、その不安を少しでも軽減させるのが小ロット生産です。

また、最近では新興ブランドでなくても、アパレルブランドの在庫の大量廃棄が問題視されているため、できるだけ在庫を持たない商品作りはテーマです。

さらには、大手企業の有名ブランドでもよりターゲットにフィットしたブランド作りのためにインブランドが増えており、より小ロットでの商品作りが注目されています。

あとは商品ラインナップの充実もポイントです。

ブランドを作るためには生産コストがかかるため、一度にたくさん枚数を生産すると商品ラインナップが少なくなるのも悩みどころです。

初めはオリジナル商品を少なく作成し、買い付けの商品を揃えるなどでリスク回避しながら商品ラインナップを増やすのも一つですが、ゆくゆくはオリジナル商品を充実させたいですよね?

そのためにも小ロット生産できる工場を探してお願いするというのは、ブランドを立ち上げる際には重要になります。

小ロット生産をする際に気をつけたいこと

小ロット生産をするということは、同じ商品でも大量生産するのに対してコストが高くなります。

例えば、UNIQLOやワークマンのようなブランドの場合は1商品の価格がリーズナブルなのですが、それには工夫があり、その一つが

東南アジアなどの工賃の安い地域で縫製しています。

ただ、東南アジアなどの工賃の安い地域で縫製をするためには

  • 1万枚以上のオーダーが必要
  • オーダーを半年ほど前までに終えなければならない

などの条件があります。

ブランドを立ち上げたばかりのブランドがそこを狙うことはできませんし、狙ったところで価格競争になってしまいます。

そのため、小ロットでブランドを作る場合は価格ではない価値で売れるブランドにすることが重要になります。

小ロット可能な工場探しの具体的なステップ

では、具体的にどのように小ロット可能な工場を探せば良いのでしょうか?
その方法について紹介をしていきます。

1.オンラインリサーチの活用

まずはオンラインリサーチをしてみましょう。

コロナ前だと、積極的に小ロットを行ってくれる工場がありませんでしたが、最近は「小ロット 工場」と検索すると候補が増えました。

それだけ、ブランドを立ち上げる人が増えたのと、市場的にも需要があるということです。

中でも、2つの方法をここではオススメします。

工場検索プラットフォームの活用

まず紹介するのは、工場検索のプラットフォームの活用です。

  • Alibaba (中国)
  • Maker’s Row (アメリカ)
    など

多くの工場の中から縫製できる工場の検索ができるサービスです。

しかし、この場合は工場自体が海外になるため、中国語や英語などの語学が必要になる可能性が高いため、語学が苦手な方には大きなハードルになりそうです。

個人の縫い子さんとのマッチングサービス

続いて紹介するのは個人の縫い子さんとのマッチングサービスです。

個人でミシンを持っていて縫うのが得意な方と縫製をお願いしたい人をマッチングするサービスです。

この場合、

  • 数枚からお願いも可能な場合が多い
  • 日本国内なので輸送費にコストがあまりかからない

ため、小ロットでものづくりをしたい方に対してオススメです。

しかし、生地や付属、パターンなどは全て自分で調達をして送り込まなければならないので、その点はネックになります。

2.業界イベントや展示会の活用

アパレル業界人の知り合いやツテがないと中々工場の方と知り合える機会は少ないです。

その場合は、アパレル業界の主催する展示会に赴いていくことも一つの手です。
展示会によっては工場の方が直接出店している展示会もあるため、 展示会情報を収集しましょう。

展示会に行けば、直接工場の方とお話することも可能です。

また、アパレル業界人に出会えるような交流会に参加をして情報収集するのもオススメです。しかし、アパレル業界人ならみんな工場とのつながりを持っているかというとそうではないので、展示会に行った方が目的を達成しやすいと思われますが、アパレルブランドを立ち上げるための情報などを収集できる可能性はあります。

3.ビジネスマッチングサービス

ビジネスマッチングサービスの活用もオススメです。

最近ではオンラインでのビジネスマッチングサービスも充実しています。

  • Yenta
  • Linkdin
  • Wantedly
       など

まずは登録をしてみて、気になる方に連絡をしてお話をしてみましょう。

4.工場背景を持っているアパレルメーカーや専門家に相談する

最後に紹介するのは、小ロット生産できる工場背景を持ってビジネスをしているアパレルメーカーや専門家に相談する方法です。

今まで紹介した方法は、基本的に

  • アパレルのある程度の知識を持っている
  • サンプル作成に必要な指示書やパターン、生地、付属などの自信での調達

が必要です。

しかし、アパレル未経験の方には知識も資材に調達の場所もわからないかと思います。
それを解決できるのはこの方法です。

メーカーにお願いすることができれば、全て資材を調達して縫製まで行ってくれます。

しかし、ここで大事なのは

  • 指示書が書ける人またはパタンナーがいる
  • あなたのデザインを具現化できるデザイナー

がいるメーカーを選ぶことです。

そうでないメーカーの場合は自分で指示書やパターンの調達をしなければならないのと、このデザインで大丈夫なのかな?という相談に乗ってもらうことができません。

ちなみに、私のサービスでは、実際に上記の

  • デザインの相談
  • 指示書の作成及びパターン作成
  • 生地や付属などの資材の調達
  • 小ロット縫製可能な工場

を全て揃えているので、安心してご相談ください!
お問合せはコチラ

工場とのコミュニケーションのポイント

工場と知り合うことができたからといって安心しないでください!
まだ、スタートラインにも立てていない状態なので、ここからが大事なポイントです。

まず、小ロット可能な工場といえども前提として

  • できるだけ多くのオーダーが欲しい
  • 縫製面などのリスクの高い商品作りはしたくない
  • 数量は少なくても、継続してオーダーが欲しい
  • アパレル未経験など業界の常識がわからない人との仕事はできれば避けたい

と思われています。

そのため、一番重要なマインドとしては

お願いしてる。ではなく、協力していただいている

という姿勢でコミュニケーションすることが大事です。
その上で

  • ブランドのイメージやコンセプト
  • 今後のビジョン
  • 素材イメージ
  • 具体的デザインイメージ
  • 数量
  • 納期
    など

の情報を資料を交えてお話しましょう。
その際にあなたのブランド立ち上げのための熱量があると響きやすくなります。

お願いができそうだったら、上記の条件の場合の見積もりの連絡をもらいましょう。

 

特に、コミュニケーションの際は

  • ポイントをついて
  • わかりやすく、簡潔に

伝えることが重要です。

小ロットに関するよくある質問(FAQ)について

最後に、小ロットに関するよくいただく質問があるのでお伝えします。

Q1 初心者でも小ロット生産は可能ですか?

初心者でも小ロット生産は可能です。

しかし、初心者の方に多いのは、「この商品が作りたい」といった単発的な点でのものづくりです。

これは、単発では良くても継続的なブランドに発展しにくいため、より具体的なコンセプト設計やターゲット設定をしてからの商品作りをすることが本質になります。

Q2 どのくらいの数量から小ロットとみなされますか?

一般的に小ロットというと100〜1000枚になります。

そのため、小ロット可能な工場でも100枚以上でないとオーダーができない工場も多いのが現実です。

商品を作って売ることが不安なのであれば、同時に影響力を高める施策を行うことも重要です。

Q3 コスト面での考慮点は何ですか?

小ロットの商品は、大量生産に対してどうしてもコストは高くなってしまいます。

コストを安くするためのポイントは原材料のコストを下げることもポイントの一つで、大量生産の場合は生地生産から行うことでコストを下げることが可能です。しかし、小ロットの商品は市場生地や生地屋ですでに売られている生地ををそのまま使うしかないのが問題点です。

また、、大量生産の場合は薄利多売のような形で原価率が低いのと、大企業のため

  • 関わる人が多いための人件費
  • 物流コスト
      など

も多く含まれれます。
しかし、小ロットをするブランドではそのようなコストはかからない分、原価率を上げて上代設定することも可能です。

Q4 1枚でも生産できますか?

1枚では基本的に生産をすることはできません。

1枚だとサンプルとみなされますし、たった1枚の製品を作るのと100枚するのもかかる労力は同じなりますので、コストはかなり高くなり商品で売れる価格にはならないでしょう。

もし、ご自身が楽しみたいがためのお洋服だとしたらオーダーメイドで作成した方が安く済む可能性もありますよ。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、小ロット可能な工場の探し方とそのコツについてお伝えをしました。
ブランドを1から始めるためには小ロット生産可能な工場にお願いする必要がありますし、お願いするにもポイントがあります。
気持ちよく仕事をするためにもマインド面にも気をつけて依頼をしましょう。

>関連記事:【知らないとヤバい!】アパレルブランド立ち上げで失敗しないコスト意識とは?についてはこの記もオススメ


 ↓ ↓ ↓ 
お問合せはコチラ

ヴェッド好美のインスタではアパレルのインスタ集客について発信中📱
 ↓ ↓ ↓
インスタはコチラ