アパレルブランドの服作り

アパレルのOEM生産とODM生産の違いとは?メリットデメリットを紹介!

よしみ
よしみ
こんにちは!現役でアパレルデザイナーをしながら、アパレル未経験者のアパレルブランド立ち上げサポートをデザイン~服作成、集客まで トータルでサポートしているブランドプロデューサーのよしみです!

アパレルブランドを運営するにあたり、初めて聞く言葉がたくさん出てくるでしょう。
その中でも

OEMとODMの違いって何ですか?

というごご質問をよくいただきます。

OEMとODMは簡単にいうと製品の生産方法で、アパレルブランドを始める際は製品の生産方法としてOEMとODMという2つの選択肢があります。

2つは似ているようで違う物であるため、それぞれの生産方法の特徴とメリット、デメリットを理解することで、ブランド運営の方向性も固まります。

今日は、アパレルのOEM生産とODM生産の違いとは?メリットデメリットを紹介!をお伝えします!

OEM生産とは?

OEMとは、Original Equipment Manufacturing、または Original Equipment Manufacturerの略語で、ブランドが設計した製品を第三者の工場に生産委託する方法になります。

要は、委託者のブランドで製品を生産すること、または生産するメーカー・仕入先のことで、日本では「相手先ブランド名製造」や「納入先商標による受託製造」などと訳されたりします。

OEMのメリットとデメリット

では、OEMのメリットとデメリットは何でしょうか?

OEM生産のメリット

  • ブランド独自のデザインとコンセプトを維持できる。
  • 生産コストを抑えられる場合がある。
  • ブランドのアイデンティティを強化できる。 

OEM生産のデメリット

  • 生産管理や品質管理が難しい場合がある。
  • 初期コストや最小ロット数が高くなる場合がある
  • アイディアがブランド内だけになるので、偏りが出る可能性がある

つまり、OEMを活用することで、小売り側が商品企画を行なったものをサンプル作成や製造は商社やメーカー側に託すため、製造の部分だけでなく、サンプルのチェックなどを自己責任で行うコストも抑えることができます。

また、自社でアイディアを考えたものを委託メーカーなどで生産してもらうため、ブランドの世界観を保った状態で商品作りをすることができるのが良い点です。

一方、デメリットとしては、委託することで生産状況などが全てわかる訳ではないので、生産管理や品質管理が難しくなる可能性はあります。

また、ブランド内のメンバーのみのアイディアを形にするため、アイデンティティーが保たれる一方でアイディアに偏りが出て、マンネリになる可能性があります。

常に進化する工夫は必要です。

そのため、OEM生産に切り替えることでコストを削減したり、リスクを回避したりすることができますが、商品によって

  • 自社生産が追いつかない時
  • 自社に生産背景がない時

に他社に委託するなどされます。

ODM生産とは?

ODMとはOriginal Design Manufacturingの略語で、メーカーや商社、工場側がデザインから生産までを一括して行う方法です。

基本的にはOEM生産と変わりませんが、OEM生産との違うのはODMでは商品企画提案から仕入れ先の業者に委託することです。

既にメーカーなどが

  • 作成したサンプル
  • 購入したサンプル
  • 提案MAP(写真)

を提案し、それを元にブランド向けにサンプル作成をし、オーダーするかを小売側が検討します。

デザインや企画を考える手間が省けるため、デザイナーやパタンナーなどの企画開発担当などを社内に抱えなくてもよいのと、こういったODM生産を行っている会社と組むことで情報も得られるのがメリットです。

昔は自社で企画をしっかり行っていく会社が多かったですが、特にトレンドの移り変わりが早いヤングカジュアルブランドなどでは、より多くの情報をより早く収集し、選択を可能にし、リスクを少なくするためODM生産が多くなっています。

ODMのメリットとデメリット

では、ODMのメリットとデメリットは何でしょうか?

ODM生産のメリット

  • デザインから生産までを一括で任せられるため、ブランド側の負担が軽減される。
  • 生産効率が高いため、スピーディーな市場投入が可能。
  • 人的、物理的な初期投資が抑えられる場合が多い。 

ODM生産のデメリット

  • ブランドの独自性が薄れる可能性がある。
  • デザインや品質に対するコントロールが難しい場合がある。
  • 他ブランドと似た製品が市場に出回るリスクがある。

デザインや企画を考える手間が省けるため、デザイナーやパタンナーなどの企画開発担当などを社内に抱えなくてもよいのと、こういったODM生産を行っている会社と組むことで情報も得られるのがメリットです。

また、ヤング向けのブランドなどブランド担当者自体の感度はよくても、商品知識がない人も多いので、そういったところをODMが補填できるのは良い点です。

昔は自社で企画をしっかり行っていく会社が多かったですが、特にトレンドの移り変わりが早いヤングカジュアルブランドなどでは、

  • より多くの情報をより早く収集
  • 投入時期に引きつけた商品投入ができる

という点でも、リスクを少なくするためODM生産が多くなっています。

とはいえ、他社が提案した商品を元に商品作りをするため、それに頼りすぎるとブランドの独自性が欠ける可能性はあります。

OEMとODMのバランスを持って商品作りをすることで、アイデンティティを保ちながら効率的にブランド運営をすることが可能です。

OEMとODMの選択基準とは?

では、ODMとOEMの選択基準はどのようにしたら良いのでしょうか?

それに関しては、

  1. ビジネスモデル
  2. コストとリスク管理

による2つの観点で判断するのが良いです。

1.ビジネスモデルによる選択

ブランドのコンセプトやターゲット市場に応じて、どちらの生産方法が適しているかを考える必要があります。

特に、前述のデメリットの点から

  • 独自性を重視するブランド    ーーーー> OEM
  • 迅速な市場投入を重視するブランドーーーー> ODM

が適している場合が多いです。

そのため、独自性を重視するブランドでは、社内にデザイナーやパタンナーがいて、トレンド重視のブランドではMDやバイヤーのみでデザイナーがいないケースが多いです。

2.コストとリスク管理

予算やリスク許容度に応じて選択します。

生産ロットや品質管理の体制を考慮して決定します。

ODMの方が全てを一括で依頼することができるので、

  • パタンナー
  • デザイナー
  • 生産管理
    など

を社内に抱えなくても良いのと、各専門家に依頼ができるということでの

  • コスト面
  • 製品のトラブル面

のリスク回避ができます。

しかし、品質管理に関しては、事前に工場の品質管理体制を確認することが必要です。

工場の品質管理プロセスを理解し、製品の品質基準を明確に伝えることで、品質トラブルを未然に防ぐことができますので、ODMパートナー選定時には、品質管理体制や過去の実績をしっかりと確認する必要があります。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、OEMとODMについて解説をしました。
OEMとODMの違いを理解し、自社のビジネスモデルに合った生産方法を選ぶことが重要ということがわかったでしょうか?
それぞれのメリットとデメリットを考慮し、長期的な視点で最適な生産パートナーを見つけましょう。

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