アパレル業界情報

今注目のOMOって何!?知っておきたいアパレルのマーケティング用語を徹底解説

よしみ
よしみ
こんにちは!現役でアパレルデザイナーをしながら、アパレル未経験者のアパレルブランド立ち上げサポートをデザイン~服作成、集客まで トータルでサポートしているブランドプロデューサーのよしみです!

アパレルブランドを立ち上げるにあたって

OMOとかO2Oとかよく聞くけど、何のこと?

ってなってませんか?

時代と共に新しいビジネスモデルができて同時に新しいマーケティング用語ができています。
アパレルブランドを立ち上げるには、マーケティングの基本を理解することが成功への第一歩になります。

今注目のマーケティング用語である「OMO」「O2O」「C2M」「C&C」について、それぞれがどのようにアパレルビジネスに役立つかを紹介します。

今日は今注目のOMOって何!?知っておきたいアパレルのマーケティング用語を徹底解説をお伝えします!

新しい言葉が生まれる背景

時代の移り変わりと共に物の売り方も多様化し、企業ではなく個人が物を売れる時代となり、数年前までの概念とは大きく変わってきています。

  • 実店舗ではなく、ネットで買ったものがそのまま家に届く。
  • 試着をしなくても自分に合ったサイズの服を選んで購入できる。
         など
そのようになった背景には以下のような内容が含まれます。

1. テクノロジーの進化

デジタル技術の急速な進化により、新しいマーケティング手法やプラットフォームが次々と生まれています。
これにより、企業はこれまで以上に多様な方法で消費者にアプローチすることが可能となっています。

テクノロジーの進化の例

  • データ分析とAI
     データ解析や人工知能(AI)の進化により、消費者の行動や嗜好をより詳細に把握し、パーソナライズされたマーケティングが可能になりました。 
  • モバイルテクノロジー
    スマートフォンの普及により、いつでもどこでも消費者と接触できるようになり、リアルタイムでのマーケティング活動が活発になっています。

2. 消費者行動の変化

消費者の購買行動や情報収集の方法が変化しているため、企業はそれに対応するための新しいマーケティング戦略を採用する必要があります。

消費者行動の変化の例

  • オムニチャネル体験
    消費者はオンラインとオフラインの垣根を意識せずに、シームレスな購買体験を求めるようになっています。これに応じて、OMO(Online Merges with Offline)などの概念が重要視されるようになりました。
  • パーソナライズ
    消費者はより個別に対応されたサービスや商品を求めるようになり、C2M(Consumer to Manufacturer)のようなカスタマイズ可能なビジネスモデルが注目されています。

3. グローバル化と競争の激化

市場のグローバル化により、企業は国際的な競争に直面しており、差別化されたマーケティング戦略が求められるようになっています。

グローバル化と競争の激化の例

  • グローバル市場への対応
    各国の消費者ニーズに対応するために、ローカライズされたマーケティング戦略が必要となり、O2O(Online to Offline)のような手法が活用されています。
  • 競争力の強化
    競合他社との差別化を図るために、新しいマーケティング手法やビジネスモデルが導入されています。

4. 環境と社会的要因

SDGsや社会的責任に対する意識の高まりも、新しいマーケティング用語やビジネスモデルの登場に影響を与えています。

環境と社会的要因の例

  • サステナビリティ
    環境に配慮した商品やサービスが求められる中で、C2Mモデルは無駄を減らし、持続可能な製造プロセスを可能にします。
  • 社会的責任
    企業の社会的責任(CSR)が重要視される中で、消費者との直接的な関係を強化するC&C(Click and Collect)などのモデルが支持されています。

5. コロナウィルスの影響

コロナウィルスの影響により、消費者行動やビジネスの運営方法が大きく変化しました。
これにより、新しいマーケティング戦略が急速に進化しました。

コロナウィルスの影響の例

  • オンラインシフト
    非接触型の購買行動が増え、オンラインショッピングやデジタルサービスの需要が急増しました。
    これに伴い、OMOやO2Oといった手法がさらに注目されるようになりました。
  • ローカルサポート
    実店舗での受け取りや地域密着型のサービスが重要視され、C&Cのようなモデルが普及しました。

覚えておきたいマーケティング用語

では、ここからは今注目のマーケティング用語である「OMO」「O2O」「C2M」「C&C」について、それぞれの特徴を解説していきます。

OMO(Online Merges with Offline)

OMOは「Online Merges with Offline」の略で、オンライン(ネット)とオフライン(実店舗)を統合し、シームレスな顧客体験を提供することを指します。

今は買い物もスマホがあればお金の支払いができる時代となり、消費者はオンラインとオフラインの境界を意識せずに買い物をしたいと感じるようになりました。

そのため、アパレルブランドは顧客満足度を向上させ、競争力を維持するために、データの統合と一貫した体験の提供が求められるようになりました。

その中でOMOはオンラインを活用して企業の 目線ではなく、顧客目線で顧客がそこで得た体験(UX (ユーザーエクスペリエンス))を軸によりよくしていく考え方です。

 

  • 具体例
    オンラインストアと実店舗の在庫情報を共有することで、顧客はどちらでも購入することが可能になります。
    また、オンラインで注文し、実店舗でピックアップや返品が可能なサービスもOMOの一例です。日本企業では、ファーストリテイリング、アダストリア、オンワードなどが行っています。
  • メリット
    ・顧客体験の向上
    ・在庫管理の効率化
    ・顧客データの一元化によるマーケティング戦略の最適化

O2O(Online to Offline)とは?

O2Oは「Online to Offline」の略で、ネット上(オンライン)が提供する情報によって、実店舗(オフライン)での購入に導くためのマーケティング戦略を意味します。

インターネットの普及とともに、消費者はオンラインで情報を収集し、オフラインで実際に商品を購入するという行動が一般化しました。

そのため、オンライン広告やSNSは消費者を実店舗に誘導するための重要なツールとなっており、オンラインやSNSでの訴求が消費者に大きな影響を与える一つの要因となっています。

  • 具体例
    ・オンラインでクーポンを配布し、実店舗での使用を促すキャンペーン
    ・ソーシャルメディアでの広告が実店舗への来店を促進する仕組み
  • メリット
    ・オンラインでの関与が実店舗の売上増加に直接つながる
    ・顧客の購買履歴をもとに、よりパーソナライズされたサービスが提供できる

OMO と O2Oの違い
OMOはオンラインとオフラインの統合、O2Oはオンラインからオフラインへの誘導です。

C2M(Consumer to Manufacturer)とは?

C2Mは「Customer to Manufactory」の略で、ネットやショールームでオーダーを受けた後にQR生産を行い、個客へ届ける販売手法のことです。

消費者の嗜好が多様化し、パーソナライズされた商品への需要が高まっています。
ブランドの中にインブランドが多数できているのもそのような背景になります。

数年前はコスト面からもあまり小ロット生産が行われていませんでしたが、最近では

  • 時代の変化に合わせて行かなければいけない
  • 生産技術の進化により、小ロットの製造が可能

といったことから、消費者の要望に応じた製品を提供することが現実的になりました。

顧客のニーズとメーカーを直接つなぐことができるというのもメリットとなっています。

 

  • 具体例
    顧客からのフィードバックをもとに、新しいデザインや機能を取り入れた商品を製造したり、オンラインプラットフォームで顧客が直接メーカーに注文し、カスタマイズ製品を受け取る方法があります。
  • メリット
    ・顧客ニーズに即した商品開発が可能
    ・在庫リスクの軽減
    ・顧客との直接的な関係構築

C&C(Click and Collect)とは?

C&Cは「Click & Collect」の略で、オンラインで商品を注文し、実店舗で受け取るサービスを指します。
忙しい現代の消費者が、
  • 配送時間を短縮
  • 配送コストを節約
したりするために、オンラインで購入して実店舗で受け取るという選択肢を求めるようになりました。
特に、最近では商品ラインナップがECだけであったり、店舗によって違ったりもするため、ECショップで購入してよく行く店舗や近くの店舗なら、配送費も削減できるので便利です。
実店舗への来店が増えれば、追加の購入機会が増えるため、小売業者にとってもメリットがあります。

顧客の利便性だけではなく、ネット販売を手がける事業者や人手不足が懸念される物流業界においても、物流費を抑えて在庫効率を高めるため期待されている取り組みです。

  • 具体例
    オンラインショッピングサイトで購入した商品を、近くの実店舗やピックアップポイントで受け取るサービスです。
  • メリット
    ・顧客にとっての利便性向上
    ・実店舗への来店機会増加
    ・配送コストの削減

C2M と C&Cの違い
C2Mは顧客ニーズに基づく製造モデル、C&Cはオンライン注文と店舗受取の組み合わせです。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、アパレルの注目のマーケティング用語についてお伝えをしました。
時代の変化とともに様々なビジネスモデルやマーケティング用語が生まれています。
小規模アパレルブランドとしては、ECショップを中心としたブランド運営となるためぜひ覚えておきましょう。

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