アパレルブランドのインスタ運用をするにあたり
というご相談をいただきます。
より多くの人に届けるためにはまずは母数が重要であり、様々な工夫も必要になりますが、
その中でも「しまむら」の運用はとても参考になります。
特に低価格な商品を展開する場合は参考になるでしょう。
今日は低価格ゾーンのアパレルブランドのインスタ戦略とは?しまむらの事例を紹介!をお伝えします!
しまむらとは?
株式会社しまむらは、埼玉県さいたま市に本社があり、郊外を中心に衣料品チェーンストアを全国展開する企業で、日本のアパレル企業の売上げランキングではファストリテイリングに次いで第2位となっています。
ユニクロやGAPなどのようなSPA業態ではなく、各アパレルメーカーから仕入れて売る小売です。
しまむらの商品は
- ベビー
- キッズ
- メンズ
- レディース
と多岐にわたり、レディースの中でも
- テイスト
- 世代(ヤング〜高年齢向け)
が様々で幅広い層をカバーしており、その商品数の多さが特徴です。
しまむら好きな人の中では、その膨大な商品数の中から掘り出し物を見つけるのも楽しみの一つとなっているようです。
しまむらのインスタ戦略の3つの特徴
そのしまむらのインスタの戦略には主に3つの特徴があります。
その特徴についてお伝えをします。
しまむらのインスタ戦略3つの特徴
- UGCの創出と活用
- インフルエンサーとのコラボ
- 複数アカウントの運用
これを詳しく解説していきます。
1.UGCの創出と活用
しまむらが最もすごいのはUGCの創出です。
インスタで「しまむら」で検索すると
ハッシュタグのボリュームが
- しまむら 191万
- しまむら購入品 69.6万
- しまむらパトロール 35.5万
- しまむらコーデ 21.4万
- しまむら戦利品 9.1万
と膨大で、それぞれのハッシュタグを開いてみるとこのほとんどがUGCであることがわかります。
そのしまむらのUGC創出を支えているのがハッシュタグにもなっている「#しまむらパトロール」で、しまむらを定期的に見て回る「しまパト」の存在です。
「しまむらパトロール」、「しまパト」という言葉が作られ、それがハッシュタグとして盛り上がっているのは特筆するべき点です。
ただ、これができるのは
- ターゲットが幅広く万人受けする商品
- 低価格商品
- 店舗数が多い
という複数の条件が重なっているのも事実です。
しまむら以外でいくと、
- アパレル業界
・UNIQLO
・GU
・無印良品
・ZARA
・SHEIN
・GRL
など - アパレル業界以外
・100円ショップ(ダイソー、キャンドゥ、セリア)
・3COINS
など
が同様にUGCの創出が活発になっています。
より多くの人に知ってもらうためには、母数が必要ですがリーズナブルな商品だからこそより多くの人に購入してもらい、レビューを集めやすくく、さらにそれがまた他の購入者を生む図式となっています。
そして、しまむらのプロフィールには
#しまパト 隊員の投稿もお待ちしています🌷
の記載でUGC 創出を促しており、「しまパト」によるUGCをしまむら公式のアカウントで「報告」として紹介しており、この中から多くのインフルエンサーが生まれています。
UGCの創出により、多くのモデルケースを見て参考にできるので、よりパーソナライズした情報収集ができて商品購入がされやすくなります。
2.インフルエンサーとのコラボ
しまむらは多くのインフルエンサーとコラボを多くやっています。
前述のように、日々しまパトによるUGCが生まれており、その中からインフルエンサーとなる方も多いです。
その中から、
- スポットでのキャンペーン企画
- オリジナルブランド設立
とコラボを多くしています。
特に有名なのはプチプラのあやさんです。
ぷちあや(プチプラのあや)
プチプラのあやさんはインスタのフォロワー数が41.7万人でしまむらと多くのコラボ商品を発売しており、あやさんのコラボ商品を待ち侘びているファンが多くいるほど絶大な人気を誇っています。
また、24.2万人のフォロワーがいるYoutubeも運営しています。
企業が宣伝をしなくても、このようにインフルエンサーが商品をレビューしてくれて、そのフォロワーにアプローチができるのは企業として嬉しいことですし、その濃いファンに向けて商品販売をすることで「購入する理由」を作ることができるのが利点です。
また、他にも多くのインフルエンサーがコラボをしています。
てら /明日から真似したくなるママコーデ
インスタフォロワー22.6万人のフォロワーがいるてらさんはしまむらとコラボで「trewear.emu」というブランドを作って展開しています。
terawear.emuは綺麗めなカジュアルスタイルの展開となっています。
terawear.emuの商品にはこのようなコラボを示す下げ札が付いています。
terawear.emuに限らず、しまむらのコラボ商品にはこのような上げ札が付いており、中にはインフルエンサーのアカウントのQRコードが載った下げ札もあります。
MUMU むむ しまむらGUプチプラコーデ
インスタフォロワー33.8万人のMUMUさんは、ご自身でもThe Secret Beanというブランドを立ち上げされています。
しまむらとのコラボでは、「MUMU & Co.」というブランドを展開しています。
Misako Aoki
インスタフォロワー16万人のMisako Aokiさんはカワイイ大使としても活動しており、なんと中国のSNSの総フォロワー数は100万人です。
Misako Aokiさんはロリータファッションの発信をしており、しまむらとコラボで「m♡petit」というブランドを展開しています。
また、Misako AokiさんもYoutubeの発信もしており、この多くのフォロワー数に対して影響力を持ってアプローチできるのは強いです。
3.複数アカウントの運用
しまむらでは、
- しまむら(企業としてのアカウント)
- 展開する商品ラインのアカウント
- オリジナルブランドのアカウント
など
複数のアカウントを運用しています。
これにより、しまむら全体の情報だけでなく、ターゲットを細分化することでパーソナライズされた情報提供できるのが特徴です。
また、冒頭で紹介したように、しまむらでは工場背景などを持たず、商品生産は商社やOEMメーカーに委託をしていますが、このアカウントに関しても
- インフルエンサーの提案・ブッキング
- オリジナルブランドのアカウント開設及び運用
を商社やメーカーに委託をしているようです。
そのため、商社内にもSNS運用の部署ができるなどしています。
事実、先日5/13にアカウント開設され話題となったAI モデルの「るな」のアカウントはタキヒヨー株式会社とAI model株式会社との共同で、プロモーションプロジェクトを開始したと発表しています。
しまむらの主なアカウントの種類
では、実際にしまむらではどのようなアカウントがあるのでしょうか?
運用されている主なアカウントを紹介します。
しまむら
プロフィールの通り、ファッションセンターしまむらの公式Instagramです。
このアカウントでは、しまむらの
- キャンペーン
- 商品情報
- UGCの紹介
など
がされています。
SEASON REASON by Lin.&Red
このアカウントは雑誌の「リンネル」と「In Red」がプロデュースするSEASON REASON by Lin.&Red というブランドのアカウントです。
- 商品情報
- コーデイネート紹介
アッシュイデアル
洗練された大人のリアルクローズをコンセプトに、大人の女性の体型のお悩みにも沿ったパターン設計がされた商品作りが特徴のブランドです。
このアカウントでは主に
- 商品情報
の紹介がされています。
まとめ
いかがでしたか?
今回はしまむらのインスタカウントの運用についてお伝えをしました。より多くの人に見てもらうためには、その母数がまずは重要となりますが、その上でUGCの創出やインフルエンサーとのコラボといった戦略がとられていることがわかったと思います。
今回は低価格ゾーンのインスタ戦略でしたが、低価格でなくても応用できるアイディアはありますので、参考にして運用していきましょう。
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