ブランド立ち上げの方法

【アパレルブランド立ち上げ】サンプル作成から生産を工場へ依頼する際にやるべきこと

よしみ
よしみ
こんにちは!現役でアパレルデザイナーをしながら、アパレル未経験者のアパレルブランド立ち上げサポートをデザイン~服作成、集客まで トータルでサポートしているブランドプロデューサーのよしみです!

アパレルブランドを立ち上げたいけど

工場にどうやってサンプルから生産を依頼したらいいかわかりません…

というご質問をよくいただきます。

アパレル未経験でも、工場にサンプルや生産を依頼する際にはある程度の知識を持って必要最低限の準備をしてお願いをする必要があります。

今日はアパレルブランド立ち上げでサンプル作成から生産を工場へ依頼する際にやるべきことについてお伝えします!

工場へサンプルや生産依頼をする際に必要なマインド

まず、工場へサンプルや商品の生産依頼をする際に必要なマインドがあります。

アパレルに関してスキルや知識があまりない中で、これをわきまえずに行動をすると大変失礼になります。
この点はしっかり意識しましょう。

工場さんは明確で確実な指示の元で作成をしたいので、できるだけスキルや知識のある方と会話してものづくりをしたいと考えています。

1. 明確なコミュニケーション

工場さんは明確で確実な指示の元で作成をしたいので、あらゆる仕様や要望を明確かつ詳細に伝えることが重要になってきます。

曖昧な指示は誤解を招き、品質や納期に影響を与える可能性があるため、最も避けたいことです。
指示書やパターンを準備し、イメージ画像などを添えて視覚的に伝わる資料を活用して具体的に説明しましょう。

2. 信頼関係の構築

工場のスタッフを尊重し信頼関係を築くことでより良い協力体制を構築することができます。

「自分はブランドのデザイナーで商品生産を依頼してあげてる。」
なんていうような考えは間違ってもしないでください。

作ってくださる工場がなければブランドは成り立ちませんし、工場にとってはできるだけ多くのオーダーが欲しいので小ロットはできれば受けたくないのが本音です。

「ブランドの商品を作ってくださってありがとうございます。」という感謝の気持ちを持って、工場の方にお願いをしましょう。

また、サンプル作成や生産プロセスの

  • 進捗状況
  • 問題点

については、定期的に連絡を取り合い、情報共有を徹底しましょう。
確認しすぎなくらい確認を徹底することがポイントです。

3. 柔軟性と適応力

アパレルの仕事はトラブルがつきものです。

できれば「ない」のがベストですし、トラブルがないように進めていくのですが、予期せぬところで問題はどうしても起きます。

よくあるトラブル

  • 納期遅延
  • 縫製不良
  • 生地不良
    など

予期せぬ問題が発生した場合でも迅速に対応し、解決策を見つけるための柔軟な思考と行動が求められます。

もし、生産中にデザインや仕様の変更が必要になった場合は、速やかに対応して工場との協力を図りましょう。

4. 品質へのこだわり

ブランドとしての具体的な品質基準を設定し、工場に明確に伝えることが重要です。
アパレルでは、各ブランドや企業で品質基準が定められています。
品質管理のプロセスを共有し、一貫性を保ちましょう。

生産された商品の品質を検査し、不良品がないか確認しましょう。もし、縫製不良などの不良があった場合は必要に応じて修正を依頼します。

5. 時間とコストの管理

アパレルブランドを運営するためには、現実的な納期を設定し、余裕を持ったスケジュール管理を行うことが重要です。

無理なスケジュールで生産を行うと間違いや不良の原因にもなり得ます。

また、コストの管理も重要です。
予算内で品質を確保するためのコスト管理を徹底し、不必要なコストを避ける工夫をしましょう。

6.長期的な関係構築

一度の取引にとどまらず、長期的なパートナーシップを築くことを目指しましょう。

  • 一度、サンプルだけ依頼したい。
  • とりあえず一着だけ。

といった考え方はやめましょう。
ブランドとしてしっかり長期的にオーダーできるような関係性を構築することで、将来的なビジネスの安定につながります。

生産後にフィードバックを行い、次回以降の改善点を共有することで、工場との関係を強化しましょう。

7. 文化と習慣の理解する

アパレルの場合、工場が日本に限らず、中国を中心に韓国や東南アジアなど海外になることが多いです。

所在する国や地域の文化やビジネス習慣を理解し、尊重することが重要です。そうすることで、コミュニケーションが円滑になり、相互理解が深まります。

これらのマインドセットを持つことで、工場との協力関係を強化することができ、効率的に円滑に生産することが可能になります。

工場にサンプル作成から商品生産を依頼する際にやるべきこと

では、実際に工場へサンプルや商品生産を依頼する際にはどんな準備が必要なのでしょうか?
ここでは、サンプル作成から商品生産を依頼する際に必要な準備についてお伝えします。

1. サンプル依頼の準備

まずは、サンプル依頼をする際にサンプル依頼に必要な資料を準備しましょう。

サンプル作成に必要な資料

  • デザイン図  :サンプル作成する商品の詳細の絵型
  • サイズスペック : 作成するサンプルの具体的な寸法
  • 製品仕様    : 具体的な寸法縫製方法、仕上げ、ラベル、タグの指示を入れたもの
  • 素材情報    : 使用する生地や付属の生地

これらの情報を入れて工場にメールで依頼します。

必要な知識

  • プロトタイプ
    初期のデザイン確認用サンプルのこと。
  • サンプル
    作成する全てのサンプルのことを指す。

2. 工場選び

サンプルや商品生産を依頼する工場を探しましょう。

工場は

  1. 展示会や業界イベントへの参加
    中国や日本のアパレルの展示会を開催していることがよくあるので、展示会にいくと工場の人と直接話すことができます。
  2. オンラインディレクトリの利用
    Alibabaや国内の製造業者ディレクトリを利用すると、多くの工場を見つけることができます。
  3. 紹介をもらう
    同業者や業界のネットワークを活用して信頼できる工場を紹介してもらうのも一つの方法です。

で探してみましょう。
根気のいる作業にはなります。

探す際のポイントとしては、

  • 過去の実績と評判
    実績のブランドや評判はどうかを確認する。
  • 製造能力
    取り扱い量と対応可能な生産ラインを確認する。
  • 品質管理
    QC(Quality Control)体制を確認する。
  • コミュニケーション
    英語や日本語での対応可否を確認する。

 

可能であれば工場に連絡をとって、直接訪問して工場の設備や労働環境を確認するのがおすすめです。

とはいっても、探す労力は大変です。
協力工場を複数持っている小ロット生産可能なメーカーさんに依頼をするとスムーズです。

3. コミュニケーションと契約をする

工場とは、細かく明確なコミュニケーションを取ることが重要です。

思ったイメージと違う商品が出来上がってきたとしたら、自分の伝え方が悪かった。と思ってください。

伝えるニュアンスが少し違うだけでも全く違うものが上がってきます。
工場の方は日本人ではなく、外国人である可能性もあるのでわかりやすい言葉で伝えましょう。

誤解を避けるためにも、

  • 明確な指示をする
  • 難しい言葉や周りくどい言い回しではなく、簡潔な表現にする

ことがポイントです。

また、サンプルや生産の依頼をする際には必ず以下の情報共有もしましょう。

  • 納期  : 生産開始から納品までのスケジュール。
  • コスト : サンプル費用、量産費用、支払い条件。
  • 品質保証: 不良品対策や返品ポリシー。

メールを送る際には、箇条書きで明確にわかりやすく伝えることが重要です。

4. サンプル製作とサンプルチェック

サンプル作成を進行し、サンプルが出来上がったらサンプルチェックをしましょう。

サンプルチェックをする際には以下のポイントを参考に確認をしましょう。

サンプルの確認ポイント

  1. デザイン
    仕様書通りに上がっているか?
  2. 素材と仕上がり
    指定通りの生地を使用し、仕上がっているか?
  3. サイズとフィット感
    指示したサイズスペックで上がっているか?
  4. 品質
    縫製や仕上げの品質が基準を満たしているか?

5. 商品生産の手配

量産のための手配をしましょう。
上がってきたサンプルを修正して量産進行に行く準備をします。

小ロットの場合、何度もサンプルを作成するとそれだけでも製品コストが上がってしまいます。

できれば、修正は1回程度で微調整程度なら生産時に並行で修正するなどで対応するのがおすすめです。
その際に、ちゃんと修正されているのか気になるポイントは工場に画像を送ってもらうとスムーズです。

生産に移行する場合は、量産開始の合意として「最終仕様書(FINAL指示書)」を作成し、生産を正式に依頼しましょう。

これが、最終的にこのサイズ、デザインで進行してください。という書類になります。

量産中は、生産の進捗確認をメールやチャット、実際に工場へ訪問して確認しましょう。

6. 納品とアフターケア

工場より生産した商品が届いたら、商品の確認をしましょう。

商品のチェックは下記のどちらかで依頼して送ってもらいましょう。

  • 先上げ ——->量産時に作成した商品を先出しで送ってもらうもの。
  • 納前   ——–>納品と同じ商品を送ってもらったもの。

送ってもらった商品をチェックします。

商品チェックのポイント

  • 数量と品質の確認       : 全製品が指定通りか確認。
  • 洗濯ネームの印字確認:品番や混率が間違っていないか確認
  • 梱包や畳み方             : 適切な梱包や畳み方になっているか確認。

 

今回の商品生産で気になる点があれば、工場へフィードバックしましょう。

まとめ

いかがでしたか!?

今回は工場にサンプルや生産依頼をする際に必要なことをお伝えしました。
まず、初心者だと何からやれば良いのかわからないと行動にも移せないかと思いますが、やるべきことを明確にすれば行動しやすいです。
また、工場さんへのマインドもとても重要なので意識しましょう。

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