アパレルブランドを将来的に立ち上げたくて、アパレル業界のことを詳しく知りたいけど
というご相談をよくいただきます。
目指す方向のプロや先輩に聞くのが一番!でも、そのプロにどうやったら出会えるかわからない…という人も多いですよね?
今日は現役アパレルデザイナーが答える!アパレルブランド立ち上げに関するQ&A大公開!についてお伝えします!
現役アパレルデザイナーが答える!アパレル業界に関するQ&A
では、ここからは具体的によくいただくアパレル業界に関するQ&Aい関して現役アパレルデザイナーである私がリアルな等身大な意見でお答えしていきます!
1.デザインプロセス編
アイデアソースについて
Q1.デザインのアイデアは普段どのような場所や状況で生まれることが多いですか?
リサーチをしている中でいる中でアイディアが生まれることが殆どです。
アパレルブランドと言っても、商業デザインになるため買ってくださる方がいないと成り立ちません。
自分が作りたいものをインスピレーションを得て作るというよりは、リサーチを踏まえてデザインを考えます。
Q2.インスピレーションを得るために旅行や展示会などに行きますか?
普段の商品のデザインアイディアというよりも、
- 各シーズンの展示会のイメージ
- クリエイティブなデザイン
など
のアイディアを考えるためのソースの収集として普段の生活では得られないような非日常の空間に身を置くことで新しい発見があるので定期的に行くようにしています。
Q3.アイデアが浮かばない時の対処法は?
アイディアが生まれないというのは、リサーチ不足であることが殆どです!
そのため、とにかくリサーチをして数を見ることをしましょう。
リサーチをせずに頭で考えているだけではアイディアは生まれません。
また、あまりに煮詰まってしまってアイディアが生まれない…
というときは一度離れてみることをするのもおすすめです。
好きな映画を見たり、雑誌を見たりドラマをして離れたり、別の角度で見ることで新しい発見をすることもあります。
デザインの具体化について
Q4.最初のスケッチから完成形に至るまでのステップは?
私が普段やっているアパレルブランドの企画は、QRで動いているものがほとんどなので、デザイン出しにそこまで時間をかけていられません。
そのため、スケッチ。というのはほとんどしないです!
リサーチをしたり、デザインソースとなる画像を収集をしたら、それを元にすぐに頭の中でデザインを組み立てて絵に落とし込みます。
Q5.絵型はイラレなどのソフトや手書き、どちらを主に使っていますか?
その時にもよりますが、最近はイラレを使ってPCで作成をすることがほとんどです。
理由としては、
- データ化した方が効率的
- 紙が減らせるので管理が便利
という点が挙げられます。
ただ、スピードを要する場合やデザインが凝ったものの絵型を作成する場合は手書きで大なうこともあります。
2.素材の選定の仕方編
素材選びの基準
Q6.素材を選ぶ際の最重要ポイントは何ですか?(質感、耐久性、コストなど)
これは、どんなブランドのどんな価格帯の商品を作成するのかによってポイントが異なります。
ブランドのコンセプトや価格帯に合わせてどんな点を重視するかは変わってくるので、ブランドに合わせてバランスを見て決めます。
例えば、
- 高めのブランドの場合
コストが高くなったとしても質感や耐久性は必須 - リーズナブルなブランド
量によっては質や耐久性を重視してもコストは安くできるが、少量の場合は質を落としてコストを下げるしか単価を下げれない。
Q7.新しい素材を試すときのリスク管理は?
生地検査をしっかり行って品質基準がターゲットブランドや企業の基準に満たしているかを確認します。
事前の検査で問題がある場合は量産での使用は避けます。
サステナブル素材
Q8.エコフレンドリーな素材の選定において、どのような点に注意していますか?
本当に「エコ」を謳える素材であるのか?という点です。
- どのような環境下で?
- どんな基準で?
作られた素材でどのように「エコ」を謳えるのかのエビデンスを収集します。
Q9.サステナブルな素材を使用することのメリットとデメリットは?
- メリット
環境に配慮ができる - デメリット
・コストが高くなる
・想定以上に消費者の関心が薄い
例えば、「再生ポリエステル」と再生とついているとやすく調達できそうに感じられるのですが、そんなことはありません。
もとの素材を加工するのにはコストがかかります。
また、意外と消費者の関心は薄いのは事実です。
環境に配慮するよりも、安く買いたいというのが残念ながら本音です。
3.製造プロセス
サンプル制作
Q10.サンプル制作の際に特に注意している点は?
サンプル作成する工場が海外である場合がほとんどです。
そのため、
- わかりやすい表現
- 明確な表現
- わかりやすい仕様書
を心がけています。
Q11.サンプルがうまくいかなかった場合、どのように修正していますか?
具体的にどの点が良くなかったのか、イメージでなかったのかを伝えましょう。
言葉で伝えるのが難しい場合は
- 画像を用いて説明
- 参考サンプルがある場合は参考サンプルを用いて説明
をすると伝えやすいです。
量産
Q12.量産に移る際の品質管理方法は?
こちらは、ほとんど生産管理の人やメーカーさんにお願いをしています。
ただ、量産に入る前までに作成したサンプル段階で気になった点は特筆ポイントとして注意して量産進行をしてもらえるように、工場にお願いをします。
心配な時は画像を撮ってもらって確認をします
Q13.製造パートナーとのコミュニケーションの取り方は?
やりとりは迅速に対応し、感謝を持ってコミュニケーションをとっています。
伝えるべき点はしっかりと伝えなければ伝わらないので、時には厳しいことを言うこともありますが、工場がなければ作成するところがなくなるので、感謝は必須ですね。
また、海外の工場の人がほとんどなのでわかりやすい簡潔な言葉を使うようにしています。
4.市場調査とトレンド分析について
トレンドの把握
Q14.トレンドをどの程度自分のデザインに反映させるべきだと考えますか?
これは、ブランドによって変わってきます。
- どんな人をターゲットに
- どんなコンセプト
のブランドなのかによって変わるので、そのコンセプトに合わせて匙加減を調整して反映をさせましょう。
市場調査
Q15.市場調査を始める際の具体的なステップは?
ブランドのコンセプトやターゲットをまずイメージでも良いので設定しましょう。
その上で、
- そのターゲットやコンセプトに近いブランドとは?
- そのブランドの競合とは?
と言う点をまずリサーチをして、その競合などのブランドが見れるところをリサーチにいきましょう。
5.ブランディングについて
ブランドコンセプト
Q16.ブランドコンセプトを作り上げるための具体的なプロセスは?
ブランドを立ち上げるためには、想いは大事なのですが、それだけでは商品は売れません。
そのため、
- どれくらいその市場があるのか
- どんなポジションなら売れそうか
- ターゲットの需要はあるのか
と言う点をしっかりリサーチする必要があります。
その上でコンセプトを作りましょう。
Q17.ブランドのストーリーをどのように伝えていますか?
- どんな人のための
- どんなブランドなのか
- どんなきっかけで生まれたブランドなのか
をターゲットになる人に刺さるようにメッセージ性とマーケティング要素を交えて伝えます。
ブランドの一貫性
Q18.ブランドの一貫性を保つために日々行っていることは?
一貫性を保つためには、
- ブランドのアイデンティティーがどこなのか?
- 届けたいターゲットは誰なのか?
- やることとやらないことを明確にする
と言うことが重要です。
6.マーケティングとプロモーション
SNSの活用
Q19.インスタでどのようにフォロワーを増やして認知させたらいいですか?
まずは、ターゲットユーザーに価値提供をする投稿をしましょう。
商品投稿だけの投稿だとファン化するのが難しいのでフォロワーを増やすことや、商品購入をしてもらうのは難しいです。
自分のブランドの商品購入をしてもらえるように、ユーザーとのコミュニケーションが重要になります。
そのような土台づくりをした上で、キャンペーンなどの施策を打つと効果的です。
7.コスト管理について
コスト削減
Q20.コストを抑えるための具体的な工夫や方法は?
過度な付属使いやデザインディテールはやめて、コストカットしながら効果的に見せられる仕様をリサーチしましょう。
また、素材のコストもバカにできません。
どうしてもその素材でないと表現ができないのでなければ、似たような素材で生地値のリーズナブルな素材を探して当てこみます。
8.顧客からのフィードバックについて
フィードバックの活用
Q21.顧客からのフィードバックをどのように収集していますか?
アンケートやECサイトへの口コミ、SNSのUGCなどを参考に収集しています。
Q22.フィードバックを製品改良にどのように役立てていますか?
よかった点はその後の商品企画に活かしますし、よくなかった点も改善として参考にして商品企画に役立てます。
9.キャリアアドバイスについて
成功の秘訣
Q23.アパレルデザイン業界で成功するために必要なスキルや知識は?
デザイナーとして成功するために、洋服作りの観点でいくと
- 素材に関して
- 使用に関して
は必須です!
また、デザインをすることについては
- トレンドの先読み
- トレンドを敏感に察知する
- トレンドの落とし込み能力
が大事です。
そして、アパレルデザイナーは
- 工場
- メーカー
- 取引
- 仕入れ先
と多くの人たちと関わる機会があるため、コミュニケーション能力は重要です。
Q24.新人デザイナーに対する具体的なアドバイスは?
まずは市場を知ることや世の中に
- どんなブランド
- どんなデザイン
- どんな素材
があるのかを知ることが重要なので、リサーチをしてとにかく店舗でリアルに商品を見て触れる回数を増やすことです。
10.失敗から学んだこと
失敗の教訓
Q25.過去の失敗事例とそれから得た教訓は?
自分の好きな服ではなく、ターゲットに選ばれる服を作ると言うことです。
自分がかっこいいと思う服だから買って!と言うような商品を作っても売れない。そのような売り方で売れるのは芸能人やインフルエンサーぐらい。
と言うことを学びました。
自分の価値観も大事なのですが、その先に商品を買いたいと思ってくれるターゲットがいるのか?ターゲット需要が需要です。
まとめ
いかがでしたか!?
今回は人アパレルブランドをこれから立ち上げたい人が、現役アパレルデザイナーに聞きたい!とよく質問されることを25個お伝えしました。
これは、私の体験に基づく内容ではありますが、一般的な内容です。ぜひ参考にしてください。
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