アパレルブランドのインスタ運用をチームで運用することになったけど
というご相談をいただきます。
アパレルブランドを運営しながら、インスタ運用を一人で継続的に行うことは労力的にも大変なので、チームで複数人で行うことはとても理にかなっています。
しかし、一人で運用するのとは違う大変さがあるのも事実です。
今日は、企業のSNS担当者必見!アパレルブランドのインスタをチームで効果的に運用する方法についてお伝えします!
チームでインスタ運用をするメリットとデメリットとは?
企業でチームでインスタ運用をするメリットとデメリットは何なのでしょうか?
まずは、これを知った上で運用する必要があります。
メリットとデメリットについてお伝えをします。
インスタをチームで運用するメリット
まずはチームでインスタ運用をするメリットについてです。
1. 効率の向上
複数人でインスタ運用の分担をすることで、各メンバーが得意を活かして専門領域で業務ができるので、業務に集中することができて効率が上がります。
同時に複数のタスクを進行できるのでタイムリーな投稿ができるのとスピードアップできるのも特徴です。
また、インスタ運用では定期的に継続的な投稿をする必要がありますが、休暇や病欠の際にもチームメンバーが代替できるため、投稿を休むことなく継続して運用することができるので安心です。
2. 多様なアイディアの創出
異なる背景や専門性を持つメンバーの意見を取り入れることで、よりクリエイティブなコンテンツが生まれやすくなります。
インスタでは、常に進化が必要です。チームでのアイデア出しをすることで新しい発見や革新的なコンテンツの創出をすることができるので、ユーザーから飽きられることがなく発信をすることができます。
3. フォロワーとのエンゲージメント強化
複数のメンバーが投稿のコメントやDMへのメッセージに対するコミュニケーションを担当することで、コメントやメッセージへの迅速な対応が可能になるので満足度とエンゲージメントを上げることができます。
また、UGCをシェアすることでコミュニティ感を強化し、エンゲージメントを高められます。
インスタをチームで運用するデメリット
では、デメリットはどんな点があるのでしょうか?
1. コミュニケーションの難しさ
メンバー間での情報共有が不十分だと、投稿内容やスケジュールが乱れる可能性があります。
また、メンバー間の意見の違いやコミュニケーションの不備があった場合は、運用の効率を低下させることがあります。
2. 一貫性の維持の難しさ
一人で行う場合は難しくないですが、複数人でコンテンツを作成するため、メンバーごとに投稿の質やスタイルが異なり、ブランドの世界観や発信の内容が一貫しないリスクがあります。
アカウント全体の一貫性が損なわれるとアカウントやブランドへの信頼が低下する可能性もあります。
3. コストとリソースの問題
チーム運用には複数のスタッフが必要となることで、その分の人件費がかさみます。
チームで運用するためには、定期的なチームミーティングが必要になりますが、インスタ運用以外のそれぞえの仕事もあるため、チームミーティングにかかる時間と労力が負担になる可能性があります。
4. 管理に対する負担
チームメンバー全員の進捗状況を把握し、全体を管理するのが難しくなることがあります。
また、問題が発生した際に、誰が責任を持つのかを明確にしておかないと、トラブルの原因となることがあります。
デメリットに対する解決方法
デメリットと挙げた点を解決するためには、チームで運用ルールをしっかり決めることが重要です。
決めるべきルール
- それぞれの役割を決める
- 投稿の頻度、スケジュールを決める
- クリエイティブの世界観、トンマナを決める(テンプレ化するのがおすすめ)
- コミュニケーション時の口調やキャラを決める
このルールをしっかり決めることで、スムーズに効率的に運用することが可能です。
チームでインスタ運用をするステップ
ここからは、アカウントを新たに開設をしてから運用までのチームでインスタ運用をする際の具体的なステップについてお伝えをします。
1. チーム編成
アカウント運用をするにあたり、SNS担当者を招集しましょう。
先ほどのメリットとデメリットでお伝えをしたように、メンバーが多ければ一人の負担は少なくなりますが、逆に管理や一貫性、コミュニケーションは難しくなります。
まずは、大所帯にはせずに少人数で開始し、様子を見てメンバー増やすのがオススメです。
- インスタ運用に必要な仕事内容を洗い出し
- 各役割の具体的な業務内容
- 必要なスキルセット
- 得意不得意
- スキルフェーズによってできることとできないこと
を整理してそれぞれの役割を決めましょう。
インスタ担当者のメンバー構成と役割の例
- ディレクター :1名
・役割
全体の構成、投稿作成、投稿文の作成、メンバーの投稿の添削、スケジュール管理、数値管理・分析 など - メンバー :1〜3名
・役割
写真撮影、投稿のネタ出しやリサーチ、投稿文の作成、投稿画像作成、アクション、コメント、投稿、アンバサダー候補への連絡 など
ここで役割をしっかり決めることで、それぞれの役割に責任を持って運用をすることが可能です。
初めは、メンバーも少ないのでディレクターとメンバーとで行う仕事内容は被ってはきますが、そこから少しずつメンバーを成長させ、アカウントの成長と共にメンバーを増やしてディレクターはディレクションに集中するようにしましょう。
2. コンセプト設計と目標設定
続いて行うのはコンセプト設計と目標の設定です。
インスタを運用するからには、どのようなコンセプトでどんな目標で運用をするのかを決めることが重要です。
コンセプトについては、
- どんなターゲットにどうなってもらうためのアカウントなのか
- どんな世界観にするのか
- 発信内容はどうするのか
など
メンバーで話し合って、アイディアを出しましょう。
そして、目標設定を行います。
インスタは投稿したら集客できるわけではありません。
明確な目標設定を行うことで、逆算してどのように運用をすれば良いのかが決まります。
目標設定をするポイントはいくつかありますが、
- フォロワー数の増加
- エンゲージメント率の向上
- WEBサイトタップ数 など
が挙げられます。
どの数値も大事なのですが、インスタから商品販売を目的とする場合は、どれくらい売り上げたかが重要となるため、WEBサイトタップ数が大事な指標となります。
目標設定をする場合は、漠然と目標を決めるのではなく具体的に期限を設けて設定することで明確になります。
そして、運用目的も明確にしましょう。
どんな目的でインスタ運用をしますか?
- ブランディング
- 認知
- 集客・販売
どのような目的でアカウントを運用するか、目的によってもインスタ運用方法が変わってきます。
そのため運用目的を明確にすることが大事です。
3. 投稿の運用計画
続いて、 投稿の運用計画を立てましょう。
- 投稿頻度(フィード投稿、リール、ストーリーズ、インスタLIVEなど)
- 投稿内容
- キャンペーン計画 (ハッシュタグキャンペーン、SALE、プレゼントなど)
など
を決めます。
アパレルブランドの場合は、
- 商品販売のキャンペーン
- 季節やトレンドを取り入れた計画
があるかと思いますので、それに連動するようにインスタでもキャンペーンを行い、投稿内容もそれに訴求するように作成すると効果的です。
4. コンテンツ作成
投稿の作成を行いましょう。
投稿作成が必要な内容は
- フィード投稿
- リール
- ストーリーズ
になります。
特に、アパレルブランドでは世界観が重要でブランドイメージとの統一感も重要なポイントになりますので、ブランドイメージの一貫性を保てるようにしましょう。
そのためには、
- テンプレを作成
- トンマナを決める(色やフォント、素材、画像イメージを揃える)
でルールを決めることがポイントです。
特に、テンプレを作成しておくことで、デザインが苦手なスタッフでも投稿作成がしやすくなるのでオススメです。
5. 投稿とスケジュール管理
投稿時間を決めて投稿をしましょう。
投稿は、より多くのユーザーが見やすい時間がありますので、それを目掛けて投稿をしましょう。
投稿に適した時間帯はそのアカウントによって異なりますが、どの時間帯が良いのかはアカウントで確認することが可能です。
アカウントに適した投稿時間の確認方法
- 設定
▼ - インサイト
▼ - 合計フォロワー
▼ - 最もアクティブな時間
ここで、最もグラフの数値が高い時間帯が一番そのアカウントを見てる人が多いことになります。
とはいえ、投稿開始前はわからないと思います。
ターゲットの行動パターンから仮説を立ててスケジュール設定を行いましょう。
例
- 会社員 →通勤時間帯や昼食時間
- 主婦 →朝の時間
また、インスタLIVEなどを定期的に行う場合は
- 曜日
- 時間
を決めるとユーザーが見やすく覚えられやすいので効果的です。
チームで話し合って決めましょう。
6. エンゲージメント戦略
インスタ運用は、コミュニケーションツールとも言われ、フォロワーとの積極的な交流も大事です。
エンゲージメントを上げるためにも積極的な交流をしましょう。
コミュニケーションの例
- 投稿のコメントへの返信
- DM対応
- ストーリーズのアンケートやリアクションの活用
- インスタLIVE
など
コミュニケーションを積極的に行うことでファン化もされやすく、集客にも効果的です。
また、アパレルブランドではインフルエンサーとのコラボもオススメです。
ブランドの商品を既にフォロワーが多く、ブランドのターゲットに影響力を与えそうなインフルエンサーとコラボをして商品の着用をしてもらい、シェアをしてもらうことでインフルエンサーのフォロワーにもリーチすることができるので認知や販売に効果的です。
7. データ分析と改善
最後に、大事なのは数値の管理と分析です。
インサイトを活用してして
- アカウントのインサイト (フォロワーの増減、アカウント全体のエンゲージメントなど)
- 投稿ごとのインサイト (いいね、保存、WEBサイトタップ数、フォロー数、プロフィール遷移数 など)
を分析しましょう。
これらの数値を記録し、投稿ごとの分析を行うことでアカウントの改善策を立てることができます。
改善点の施策を見つけたら、それを実行して改善に繋げましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、インスタ運用をチームでやる際のステップをお伝えしました。
チームで運用をするには、事前にしっかりとルールを決めて運用することが効率的でスムーズに効果的に運用することが可能です。
ルールを決めて円滑に運用をしましょう。
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