アパレルブランドを立ち上げようとしている方の中には
という方が多いでしょう。
個人でブランドを作るのには、ある程度尖ったコンセプトでニッチな領域を目指す必要があります。
しかし、あまりにニッチすぎては購入してくださる方もいないので、ニーズは探る必要があります。
そのどこまでニッチな領域を攻めるのか?というのがポイントになります。
とはいえ、どうやって考えたら良いのかわからない!というあなたのために、
今日はニッチなターゲットで成功しているアパレルブランドの特徴と成功事例を紹介します!
ニッチなターゲットを攻めるためにやるべきこと
初心者にありがちな勘違いはペルソナを意識しすぎるあまりに「特化」「ニッチ」であれば良いということです。
しかし、単に特化し、ニッチなターゲットを攻めても結局、ペルソナである「たった一人にか刺さらないブランド」になってしまいます。
そうならないためにも、やるべきことがあるのでお伝えします。
1. 市場調査とターゲティングをする
まず、やるべきことは市場のリサーチをすることです。
潜在的なニッチ市場を特定するために、詳細な市場調査を行いましょう。
リサーチをする際に是非注目していただきたいのは、ニーズはあるのにまだ十分に補い満たされていない
- ニーズ
- トレンド
- 競合他社の動向
です。これをやることで、ニーズはあるのにまだない市場に気づくことができるのと、確認ができます。
また、ターゲット顧客の明確化をしましょう。
リサーチした情報を元に、どんなターゲット層に届けるのかターゲットの詳細なプロフィールを作成します。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 好きなスタイル
- ライフスタイル
- 購買行動
など
細かい属性を把握します。
2. 差別化された製品・サービスの提供
市場に既にあるものではなく、他者と差別化された商品を出す必要があります。
ターゲット顧客が抱える具体的な問題やニーズに対して、効果的な解決策を提供する製品を開発しましょう。
今までなかったけど、こういうのが欲しかった!という顧客ニーズに応えながら、「〇〇ブランドらしいよね」というブランディングにつながる商品であることがポイントです。
差別化する点でいくと
- コンセプト
- 品質
- デザイン
- 機能性
など
が当てはまります。
3. 効果的なマーケティングとブランディング
ニッチなーターゲットを攻めるためには、ターゲット顧客に合わせたパーソナライズドなマーケティングメッセージを作成し、各ターゲットに適切なSNSを活用して配信しましょう。
- インスタ
- TicTok
- X
- Youtube
- ブログ
など
ターゲット市場に影響力のあるインフルエンサーを活用して、プロモーションできれば、ターゲットそうに対してに既にある、インフルエンサー信頼性を使ってブランドの認知度を高めることが可能です。
4. 顧客エンゲージメントの強化
SNSやブランドのコミュニティーを使って、ターゲット層に対してエンゲージメントを強化しましょう。
インスタLIVEやリアルイベントの開催、定期的なコンテンツ配信を通してターゲットユーザーとの繋がりを深めておくことが大事です。
また、日頃からターゲットユーザーとの繋がりを深めておくことで、顧客からのフィードバックを積極的に収集することができますし、それを製品改良やサービス向上に反映させることができます。
顧客の声を取り入れることで、ブランドに対する信頼感も高められます。
5. フレキシブルな対応ができる
ニッチ市場は変化が速いため、市場の動向に素早く対応できるフレキシブルな運営体制が必要です。
新しいトレンドや顧客のフィードバックに基づいて、迅速に製品やサービスを調整しましょう。
初期投資を抑え、まずはスモールスタートすることがおすすめです。
小規模なテストマーケティングを行い、成功の見込みを確認してから規模を拡大していくことがリスクを最小限に抑える戦略になります。
これらの戦略を行うことで、ニッチなターゲット市場においても競争力を持ち、成功するD2Cアパレルブランドを構築することが可能になります。
ニッチなターゲットで成功しているD2Cブランドの特徴
では、ニッチなターゲットで実際に成功しているD2Cブランドの特徴とはどんな点があるのでしょうか?
その点についてここではお伝えしていきます。
1. 独自性と差別化によるコンセプト
成功しているブランドの共通点はコンセプトが明確です。
- どんなターゲットに対して
- ターゲットの悩みをどう解決できるのか
- 他と何が違い、どこがそのブランドのアイデンティティなのか
という点が明確に定まっています。
やることに対してやらないことを決めている点も特徴です。
また、他のブランドと差別化するための強力なブランドストーリーが必要です。顧客はストーリーに共感し、ブランドに対する忠誠心を高めます。
2. 高品質な製品
ファンを作って成功していくためには品質の高さも重要なポイントです。
小規模のブランドでは、どうしても
- 安く
- 大量に多くの人に提供
ができないため、安売りせず売っていくためには品質にもこだわり、ある程度の価格でもいいから「欲しい!」と言ってくれる顧客に提供していくことを考えなければいけません。
また、高品質な製品を提供することで、顧客の満足度を高め、リピート購入を促進しますし、品質はブランドの信頼性にも直結します。
3. 顧客中心のアプローチ
顧客が購入した後に「どのような、購買体験をするか?」という顧客中心の考え方が大事です。
パーソナライズされた購買体験を提供することで、高い顧客満足度を実現できます。
また、優れた顧客サービスも一つです。
要望に対して顧客の問題を迅速に解決し、信頼関係を築くことがブランドの成長につながります。
4. 効果的なマーケティング戦略
成功しているブランドの多くは、SNSやオンライン広告の活用も上手です。
効果的に活用することでブランドの認知度を高め、ニッチなターゲットにもアプローチしています。
また、コストが避けるブランドでは、ターゲット層に影響力のあるインフルエンサーを起用した訴求も行なっています。
5. フィードバックに対する迅速な対応
顧客からのフィードバックを製品開発やサービス改善に反映しています。
UGCやSNSではリアルな声を収集しやすく、それを元に迅速に顧客のニーズに応えることができます。
また、 市場の変化やトレンド、顧客のフィードバックに基づいて、常に製品やサービスを改善し続けることが重要です。
6. コミュニティの構築
ブランドのファンコミュニティを構築し、顧客とのエンゲージメントを高めることが成功の鍵です。
成功しているブランドでは、
- 定期的なイベント開催
- インスタLIVE
など
を通して、顧客との関係を強化することでコミュニティーを構築し、深いファン構築をしているのが特徴です。
ニッチなターゲットで成功しているD2Cブランド
では、実際に既にあるブランドでどんなD2Cブランドがニッチなターゲット向けで成功しているのでしょうか?
ここでは、その事例をいくつか紹介します。
1.SOÉJU(ソ-ジュ)
出典:SOÉJU
SOÉJUはシーズンレスで、重ね着可能な定番アイテムに力を入れているブランドで、大人の女性の「基(もと)」となる服というコンセプトを掲げています。
商品がシーズンレス、プレイスレスなことに加え、D2Cにより流通経路を絞ったことで、セールを行わず適正な価格設定を実現しており、在庫も抱えない運営に成功しています。
また、SOÉJUはパーソナルスタイリングサービスを提供するSOÉJU personaから生まれたブランドなため、代官山のパーソナルスタイリングサロンで、プロのスタイリストと一緒に相談しながら服を試着することができます。
2.kay me
出典:kay me
kay meは自宅で洗えるストレッチ素材の商品を展開しているアパレルブランドです。
- お洒落はしたいけれど快適に過ごしたい
- 洗濯に手間をかけたくない
という女性から支持されています。
特に
- ジャージー生地だけれど会社でも家でも着れるワンピース
- 2〜4万円で購入できる商品
を販売しているのはkay meだけです。
セールを行わず価格を下げる、広告は行わず口コミで販路を拡大し、買わなくてもシウ品を試せる試着便サービスが好評でコロナ禍の中でも売り上げを伸ばし続けています。
3.COHINA
出典:COHINA
COHINAは身長155cm以下の小柄な女性にターゲットにしたアパレルブランド。
今までのアパレルブランドは標準体型を基準にして生産されており、小柄女性の体型に合わないものばかりで「小柄でもピッタリ」な洋服が欲しいという創業者の悩みから生まれたブランドです。
小柄女性は一定層いますが、その小柄層に向けた服は今までは高級ブランドにしかなかった点から、多くの小柄女性に支持されています。
高頻度でインスタLIVEを行っており、スタッフが実際試着した様子を見せておりユーザーとのコミュニケーションも活発にされていて、サイズや懸念点などを直接コメントで聞くこともできます。
4.overE
出典:overE
overEは胸が大きな女性のためのアパレルブランドです。
COHINA同様にターゲット層を絞ったのが成功の秘密です。
こんなアイテムが欲しい!という要望をSNSで直接お客様から要望を集め、製品化しています。
オンラインで購入するとサイズが合わないか心配な方でも、
- overE試着便
- サイズ交換・返品サービス
があるので、サイズに関する不安をお持ちの方でも安心です。
毎週木曜日の20時からインスタLIVEを行なっています。
ユーザーの参考になるように、試着者の
- 身長
- バストサイズ
- 骨格タイプ
をコメント欄に固定しているので参考にしやすいです。
こうした洋服に対する悩みを解決しつつ、柔軟な商品開発が出来ることもD2Cのメリットです。
5.Bywater(バイウォータ )
出典:Bywater
Bywaterは、「釣り人のそばに」をコンセプトとしたとした特化型デニムパンツで有名なフィッシングライフスタイルブランドです。
クラウドファンディングサイト「Makuake」で募集を行い、150万円以上の調達に成功しました。
このブランドは、釣り人がBywaterの製品を日常的に着て、
- 日常生活でも釣りに思いを馳せてほしい
- 釣りに行く時に着る服が今まで無かった
という釣り好きの人のために作られたブランドです。
「仕事帰りに釣りへそのまま行く」という使い方もできるそうで、ここまで一つのことを軸にしたターゲットに特化したブランドはあまりなかったので成功の一つといえます。
6. Gymshark
出典:Gymshark
Gymsharkは、若年層のフィットネス愛好者をターゲットにしたフィットネスウェアブランドです。
特にGen-Z世代に向けた製品を提供しており、体型や好みに合わせたフィット感を重視しています。
インフルエンサーとのコラボレーションを積極的に行い、大規模なフォロワーコミュニティを形成しました。
また、トレードショーでの初期成功がブランドの知名度を一気に高めました。
7. Allbirds
出典:Allbirds
Allbirdsは、環境に優しい素材を使用したシューズブランドで、ミニマリストなデザインと持続可能な製品が特徴です。
エコフレンドリーなブランドとしてのイメージを強調し、サステナビリティを重視する消費者にアピールしました。
また、製品の限定バリエーションにより、ブランドの独自性を高めたのが成功の秘訣と言えます。
8. Bombas
出典:Bombas
Bombasは、靴下を中心に展開するD2Cブランドで、社会貢献をビジネスモデルに組み込んでおり、販売される靴下の1足ごとに、1足の靴下がホームレスのために寄付されます。
社会貢献活動を前面に押し出し、消費者の共感を呼びました。
Facebook広告やポッドキャストを活用したデジタルマーケティング戦略も功を奏しました。
まとめ
いかがでしたか!?
今回はニッチなターゲットでブランドを立ち上げるためにやることと、ニッチなターゲットで成功しているD2Cブランドの特徴や事例を紹介しました。
大事なことは、ニッチでありながらも需要があるポジションを狙うこということです。
リサーチを行い、ポジションを定めて展開していきましょう。
>関連記事:【未経験から3年で月商1億】COHINAに学ぶアパレルブランド立ち上げ成功の秘訣についてはこの記事もオススメ
↓ ↓ ↓
お問合せはコチラ
ヴェッド好美のインスタではアパレルのインスタ集客について発信中📱
↓ ↓ ↓
インスタはコチラ