アパレルブランドの服作り

知っておきべき!洋服に使用される素材の種類一覧とメリット&デメリットを解説

よしみ
よしみ
こんにちは!現役でアパレルデザイナーをしながら、アパレル未経験者のアパレルブランド立ち上げサポートをデザイン~服作成、集客まで トータルでサポートしているブランドプロデューサーのよしみです!

アパレルブランドを立ち上げて洋服を作りたいけど、

どんな素材を使っていいかわからないし、素材に関する知識がありません…

というご相談をよくいただきます。

アパレルブランドを立ち上げるのに、洋服づくりをする上で素材を知らないと工場やメーカーさんと会話が成り立ちません。

服の素材は多種多様で、原料や繊維などによって分類され、その素材が自然由来であるか、人工的に作られたものかなどによって、それぞれのメリットやデメリットが異なります。

また、素材は洋服の、着心地や耐久性にも大きな影響を与えますし、素材感によって同じデザインでも見え方やシルエットが変わってくるため洋服の素材選びは重要です。

そのため、素材についての知識は基本だけでも知っておきましょう。

今日はアパレル初心者でも知っておきべき!洋服に使用される素材の種類と特徴の基本解説!についてお伝えします!

洋服に使われる素材にはどんなものがある?

まず、洋服に使用される素材は大きく分けて、天然素材、合成素材、混紡素材の3つに分類されます。
ここでは、それぞれの特徴と違いについて解説をします。

1.天然繊維

天然素材とは、自然界に存在するものを素材として作られた繊維で、その繊維を使って作られた素材が天然繊維と言います。

天然繊維の生地は自然界にあるもので作られているため、敏感肌の方も安心して着ることができます。

また、肌触りがよく着心地がよい点や吸湿性や通気性に優れているものが多い反面、縮みやすく・耐久性に難があるというデメリットがあります。

  1. コットン(綿)
    自然から採取される植物性の素材で、柔らかく通気性が良いのが特徴です。
  2. ウール(羊毛)
    動物性の繊維で、保温性に優れており、自然な伸縮性があります。
  3. シルク(絹)
    蚕の繭から作られる繊維で、光沢があり肌触りが非常に良いのが特徴です。
  4. リネン(麻)
    主に亜麻(フラックス)という植物から作られる素材で吸水性と通気性に優れています。

 2.合成繊維

合成素材(合成繊維)とは、絹や麻、木綿などの天然素材ではなく、石油や石炭、水や空気、石灰石などを原料として科学的な技術によって作られた繊維です。

  1. ポリエステル
    石油を原料に作られる合成繊維で、耐久性が高くシワになりにくいです。
  2. ナイロン
    ポリアミド系の合成繊維で、非常に強度が高く防水性もあります。
  3. レーヨン
    木材パルプを原料にして作られる再生繊維で、シルクのような光沢と手触り、落ち感が特徴です。

3.混紡素材

2種類以上の異なる繊維を混ぜ合わせて紡ぐ加工によって作られた糸で作られた生地のことです。

  1. コットンとポリエステルの混紡
    天然素材と合成素材を組み合わせることで、それぞれの長所を生かした素材です。
  2. ウールとシルクの混紡
    保温性と光沢を兼ね備えた高級感のある素材です。

天然繊維の特徴

天然繊維の種類とその特徴について詳しくお伝えします。

1.コットン(綿)

  • 特徴:柔らかく、吸湿性が高く、通気性が良い。肌に優しいため、肌が敏感な方にも適しています。
  • メリット:通気性と吸湿性が高いため、快適な着心地が得られます。洗濯が簡単で、耐久性も高いです。
  • デメリット:シワになりやすい。色落ちしやすい。
  • おすすめの使用シーン:Tシャツ、下着、カジュアルウェア

2.ウール(羊毛)

  • 特徴:保温性が高く、自然な伸縮性があり、肌触りが良い。
  • メリット:保温性に優れており、寒冷地での着用に最適。防臭効果もあります。
  • デメリット:洗濯が難しく、縮む可能性がある。かゆみを感じる人もいる。
  • おすすめの使用シーン:セーター、コート、スーツ

3.シルク(絹)

  • 特徴:光沢があり、肌触りが非常に良い。非常に軽く、優雅な見た目が特徴。
  • メリット:高級感があり、肌に優しい。温度調整機能もあります。
  • デメリット:洗濯が難しく、デリケートなため扱いに注意が必要。高価。
  • おすすめの使用シーン:ドレス、スカーフ、寝具

4.リネン(麻)

  • 特徴:リネンは亜麻の植物から作られる天然繊維で、非常に環境に優しい素材です。
  • メリット:亜麻は少ない水で成長し、農薬や化学肥料をほとんど必要としません。吸湿性が高く、通気性に優れており、涼しい着心地を提供します。
    また、非常に耐久性があり、時間が経つほど柔らかくなります。
  • デメリット:シワになりやすい。加工が難しく、高価になりがちです。
  • 使用例:シャツ、パンツ、夏用スーツ、カーテン

主な合成素材の特徴

続いては、主な合成繊維の種類とその特徴についてお伝えします。

1.ポリエステル

  • 特徴:耐久性が高く、シワになりにくい。速乾性があり、軽量。
  • メリット:丈夫で長持ちし、手入れが簡単。カビや虫に強い。
  • デメリット:通気性が低く、肌触りが天然素材に比べて劣ることがある。
  • おすすめの使用シーン:スポーツウェア、外出着

2.ナイロン

  • 特徴:非常に強度が高く、防水性がある。軽量で耐摩耗性に優れる。
  • メリット:耐久性があり、アウトドア活動に適している。水を弾くため、雨具に最適。
  • デメリット:静電気が起きやすく、油分を吸収しやすい。
  • おすすめの使用シーン:ジャケット、アウトドアウェア

3.レーヨン

  • 特徴:木材パルプを原料にした再生繊維で、シルクのような光沢と滑らかな手触りが特徴。通気性が良く、吸湿性も高い。
  • メリット:肌触りが良く、涼しい着心地。染色性が良いため、鮮やかな色合いが出やすい。
  • デメリット:濡れると弱くなるため、洗濯に注意が必要。シワになりやすい。
  • おすすめの使用シーン:ブラウス、ドレス、スカート

主な混紡素材の特徴

ここからは、混紡素材の特徴についてお伝えします。

1.コットンとポリエステルの混紡

  • 特徴:快適性と耐久性のバランスが取れている。洗濯が簡単で、シワになりにくい。
  • メリット:天然素材の快適さと合成素材の耐久性を兼ね備えている。色落ちしにくい。
  • デメリット:純粋な天然素材ほどの通気性はない。
  • おすすめの使用シーン:日常着、ワークウェア

2.ウールとシルクの混紡

  • 特徴:保温性と光沢の両立。軽量で高級感がある。
  • メリット:ウールの保温性とシルクの滑らかさを兼ね備えている。見た目も豪華。
  • デメリット:手入れが難しく、高価。
  • おすすめの使用シーン:高級スーツ、ドレス

サスティナブルな素材選びの重要性とサスティナブル素材

環境に配慮したファッションを実践するためには、エコフレンドリーな素材の選択が重要です。例えば、オーガニックコットンや再生ポリエステルなどがあります。これらの素材は、環境への負荷を軽減し、持続可能なファッションの実現に貢献します。持続可能な素材選びの重要性を強調し、読者に環境に優しい選択を促します。

環境に配慮したファッションの重要性

現代のファッション業界では、環境への影響が大きな問題となっています。

  • 大量生産
  • 大量消費
  • 大量廃棄

の問題が深刻化する中で、持続可能なファッションの実践が求められており、環境に優しい素材の選択は、その第一歩として非常に重要です。
エコフレンドリーな素材は、製造過程での環境負荷を軽減し、資源の無駄を抑えることができます。

特に欧米やスポーツ業界では既に多くのブランドでその動きが活発で、サスティナブルな素材を使用したブランドが多く出ています。

主なサスティナブル素材

サスティナブル素材にはどんなものがあるのでしょうか?
ここでは、主なサスティナブル素材を紹介します。

1. オーガニックコットン

  • 特徴:オーガニックコットンは、化学肥料や農薬を使用せず、自然環境に優しい方法で栽培されたコットンです。
  • メリット:土壌の健康を保ち、農業労働者の健康リスクを軽減します。また、水の使用量が少なく、持続可能な農業実践を促進します。
  • デメリット:生産コストが高く、価格が上がることがあります。
  • 使用例:Tシャツ、下着、カジュアルウェア

2. 再生ポリエステル

  • 特徴:再生ポリエステルは、リサイクルされたプラスチックボトルや古い衣類から作られる合成繊維です。
  • メリット:廃棄物を減少させ、資源の再利用を促進します。新たな石油資源の使用を抑え、エネルギー消費を削減します。
  • デメリット:リサイクル過程での品質管理が必要です。
  • 使用例:スポーツウェア、アウター、バッグ

3. ヘンプ(麻)

  • 特徴:ヘンプは成長が早く、農薬や化学肥料をほとんど必要としないため、非常に環境に優しい作物です。
  • メリット:土壌の浄化作用があり、繊維が強く耐久性があります。また、吸湿性が高く、通気性にも優れています。
  • デメリット:加工が難しく、衣類としての用途が限られることがあります。
  • 使用例:シャツ、パンツ、エコバッグ

4. テンセル(リヨセル)

  • 特徴:テンセルはユーカリの木から作られる再生繊維で、生産過程での環境負荷が低いのが特徴です。
  • メリット:生分解性があり、環境への影響を最小限に抑えます。肌触りが良く、通気性も高いです。
  • デメリット:価格が高めであることが一般的です。
  • 使用例:ドレス、ブラウス、寝具

5. ピナテックス

  • 特徴:パイナップルの葉から作られる革の代替素材で、廃棄物を有効活用しています。
  • メリット:動物由来の素材を使わないため、ビーガンファッションにも適しています。強度があり、耐久性も高いです。
  • デメリット:まだ新しい素材であり、市場での流通が限定的です。
  • 使用例:靴、バッグ、ジャケット

まとめ

いかがでしたか!?
アパレルの素材の種類とその特徴についてお伝えをしました。
素材の特性を知って素材を使用することで、素材を活かした洋服を作ることができますので、少しずつでも良いので特徴を覚えましょう。

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