アパレルブランドの服作り

アパレルブランドのサンプル依頼の方法とは?デザイン画作成から仕様書の書き方まで紹介

よしみ
よしみ
こんにちは!現役でアパレルデザイナーをしながら、アパレル未経験者のアパレルブランド立ち上げサポートをデザイン~服作成、集客まで トータルでサポートしているブランドプロデューサーのよしみです!

アパレルブランドを立ち上げてサンプル作成をするのに

指示書の作成をしたいのですが、どうやって書けば良いのか調べても出てきません…

というご相談をよくいただきます。

確かに、仕様書の作成方法を教えてくれるサイトってないですよね!
おそらく、専門学校に行かないと教えてもらえないのではないでしょうか?

しかし、洋服のサンプルを作成するには仕様書という指示書が必要になります。
その仕様書はいわば設計書のようなもので、それを元に工場ではサンプルや商品の作成をします。

そのため、仕様書は書けた方が良いですし、仕様書を書くには洋服の仕様を理解しないといけないので使用についての理解も深まります。

今日はアパレルブランドのサンプル依頼の方法とは?デザイン画作成から仕様書の書き方まで紹介します!

洋服の指示書の基本の構成

まずは仕様書の全体の構成についてお伝えをします。
仕様書は下記の7つの構成でできています。

1.商品名と品番

商品を識別するための基本情報になります。
例えば、同じ形で別の素材だとしても、品番が同じだと判別がつきません。
しかし、品番や品名を変えることで同じデザインでも異なるカラーや素材を使ったバリエーションを区別することができます。

2.絵型

デザインの全体像を示す図で、手描きやAdobeのイラストレーターで描いたデジタルの絵が使用されます。
手書きでもデジタルでもOKですが、最近はデジタルの絵型が主流です。

FRONTとBACKの全体像を明示し、デザインのディテールを詳細に伝えます。

3.サイズスペック

各サイズの詳細な寸法を記載し、サイズの違いを明確に示します。
これには、バスト、ウエスト、ヒップ、袖丈、着丈などの重要な寸法を記載します。

4.素材と付属品の記載

使用する生地やボタン、ファスナーなどの付属情報を詳細に記載します。
素材の種類や品番、カラー、混率、特性などを明記します。

5.カラーとパターン

カラーパレットや柄の具体的な指示を記載します。
カラーコードやPantone番号での指示や生地のスワッチの色番を記載し、どの色で作成するのかを明確に伝えます。

6.縫製仕様と仕上げ

どのように縫うか、仕上げの方法を詳細に記載します。
縫製ステッチの種類、幅、間隔、縫い目の数などを具体的に指示します。

7.工場名と担当者名

依頼をする工場とその担当者名を記載しましょう。
指示書はお手紙のようなものです。
具体的に誰にお願いをするのかを明記しましょう。

サイズ指示の方法

デザインに対するサイズの指示をしましょう。
このサイズの指示がないと、工場もどんなサイズ感で作成をしたら良いのかわからないので重要なポイントです。

基本のサイズと寸法の測り方

基本のサイズと寸法の測り方を図解入りで説明します。
絵型に具体的に測り位置を記載することで工場にも伝わりやすくなります。

  • バスト
  • ウエスト
  • ヒップ
  • 肩幅
  • 袖丈
  • 着丈
     など

の測り方を紹介します。

サイズのバリエーション

各サイズのスペックを記載し、各サイズ(例えば、XSからXXLまで)のサイズ展開をしてサイズの指示します。

素材と付属品を指示書へ記載

指示書には、使用する素材や付属の種類を記載して指示しましょう。

生地の種類と特性

具体的にどの生地で作成をするのかを

  • スワッチの画像
  • 生地の品番
       など

明確に伝わる情報を添えて指示しましょう。

もし、まだ生地が決まっておらずこれから探してもらう場合には、どんな生地を探して欲しいのかを

  • 混率
  • 素材のイメージ
       など

の情報を添えて素材収集の依頼をします。

ボタンやファスナーなどの付属品

使用する

  • ボタン
  • ファスナー
  • フック
  • スナップ
  • 裏地
      など

の付属の詳細を記載します。
また、各付属のサイズ、カラー、素材、数量を明確にしましょう。

ボタンなどイメージがあると良いものは、イメージする画像を探して送るとイメージに近い付属が見つかりやすくなります。

絵型の作成方法と注意点

仕様書の中でも大事なのが絵型です。
絵型でどんなデザインなのか見極めることができるポイントになるので、そのポイントを押さえましょう。

手描きとデジタルの絵型の使い分けとは?

よく、絵型は手描きとデジタルのどちらの方が良いですか?というご質問をいただきます。

最近は、デジタルの絵型の方が主流となっていますが、決まりはありませんので、手描きの方が得意な方は手描きでも問題ありません。

しかし、もし可能ならデジタルをオススメします。

特にデジタルの絵型がオススメなシーンとしては、ベーシックな形や定番の形の場合です。
デジタルで作成しておくことで、素材変えでサンプル作成する際など複製しやすいです。

逆にデザインもので、デザインが凝ったものに関してはデジタルの絵型を描くのに時間がかかるので手描きの方が時間がかからない場合もあるので、上手に効率も考えて使い分けましょう。

詳細を伝えるための絵型の描写ポイント

仕様書に載せる絵型は絵を見ただけでどんな仕様になるのかが、工場に伝わる絵にすることが大事です。

  • ステッチの種類
  • ステッチの本数
  • 縫い目のディテール
  • 全体のシルエット
  • ギャザーなのか、タックなのか?
  • 切り替えなのかダーツなのか?
  • フレアー感
    など

が伝わるように絵で表現しましょう。

色使いやパターンの明示

色使いやパターンを正確に明示するための方法を紹介します。
カラーコードやパントン番号の使用、パターンの配置や繰り返しの指示などです。

納品形態の指示とネーム類の付け位置の指示について

納品形態の指示

商品の納品の形態を指示します。

  • たたみの方法
  • たたみサイズ
  • 下げ札の付け方

を指示します。

ラベルに記載すべき情報の指示

洗濯ネームの印字の内容も指示して事前に作成を進行しておきましょう。

また、商品につける

  • 洗濯表示
  • ブランドネーム

の位置を指示します。

指示書作成に使うツールとテンプレート

指示書作成の方法と同時によくいただくのは、デジタルでの絵型の作成や仕様書の作成の際に使用するソフトについてのご質問です。

絵型の作成について

絵型に関しては、迷わずAdobe Illutratorを使用しましょう。
デジタルでの絵型作成でイラストレーター以外を使用している方に会ったことがありませんし、多くの方が使用するツールを使った方がやりとりの互換性も出ます。

仕様書の作成について

仕様書の作成には主に2パターンがあります。

  • Excel
  • Illutrator

Excelの場合でも絵型はイラレで作成する必要がありますが、サイズスペックの入力がしやすいのがポイントです。Excelの仕様書は主に布帛の指示の際に使用します。

カットソーの指示はイラレで完結でOKですし、布帛の指示もイラレで完結してもOKです。

指示書のデータはExcelやIllutratorを使用して作成しますが、それを工場に送る際にはPDFに変換をして送付するようにしましょう。

仕様書のテンプレートってどこで手に入るの?

テンプレートは、企業ごとに違って、企業によっては指定の会社もありますが、殆どは決まりはありません。
その企業内で使いやすいテンプレートを活用していた李、デザイナー個人で使いやすいようにカスタマイズして使用しているケースが多いので、仕様書のテンプレートを配布しているサイトはなかなかないと思います。

とはいえ、どんなテンプレートを使用したら良いかわからない!テンプレートが欲しいです!

という方もいらっしゃるかと思います。

そのような方のために、Illutratorで使用可能なテンプレートをご用意しました!
PDFで無料で配布しますので、イラレがない方でも印刷をして手描きで活用も可能です。

受け取りには私の公式LINE「仕様書」とメッセージをください!

まとめ

いかがでしたか!?
今回はアパレル製品の仕様書の作成方法をお伝えしました。
サンプルや商品作成に必須の書類となるので、書き方を覚えて工場に指示できるようになりましょう。

とはいえ、絵が方の描き方や仕様書の書き方がわからない…という方もいらっしゃるかと思います。

その方達には、絵型や仕様書の書き方のレクチャーも行っていますので、ぜひ私の公式LINEへご相談ください♪

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